ペシャワールにて 増補版 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
パキスタンの北西辺境州(ペシャワールを中心とする)、およびアフガニスタンの抱える諸問題に関して、中村医師の奉仕されていたハンセン病を切り口として語った書籍。 パキスタンで起こっている諸問題は、個々の単一の問題が独立しているのではなく、数多くの事象が複雑に絡み合っているという「負の連鎖」だということ。(戦争、宗教、格差、ハンセン病) そして、ローカルな問題ではなく、過去に先進国が深く関与し、その責任を負っているということ。 歴史を線で捉えることができる良書です。
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すべてはここから始まった。なぜパキスタンなのか。なぜ癩なのか。ソ連によるアフガン介入の傷跡も痛々しい山間部で、武装ゲリラに扮して命がけで診療所を渡り歩く中村医師。
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