還らざる日々(下) の商品レビュー
如何にも怪しい場所に呼び出されて一人ずつ消えていき犯人は誰だというお話しで、あまり好きではないパターン。 また、登場人物は初老でアクションシーンはなく、読み応えの無い作品でした。 謎は謎のままで終わる。展開も違和感ありで、うーん、シリーズ物の3作目らしい。これだけ読んでもって感じ...
如何にも怪しい場所に呼び出されて一人ずつ消えていき犯人は誰だというお話しで、あまり好きではないパターン。 また、登場人物は初老でアクションシーンはなく、読み応えの無い作品でした。 謎は謎のままで終わる。展開も違和感ありで、うーん、シリーズ物の3作目らしい。これだけ読んでもって感じなのかな。
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久しぶり、というかすっかり忘れていたハリーシリーズ3作目。今回も巧妙に張りめぐらされた罠に次々と引っかかっていく主人公が情けなくも目が離せません。今作は主人公が高齢で、頼りにならない相棒とのやりとりがおかしく、ゴダード作品としては穏やかな印象です。安心して読めました。ストーリーも...
久しぶり、というかすっかり忘れていたハリーシリーズ3作目。今回も巧妙に張りめぐらされた罠に次々と引っかかっていく主人公が情けなくも目が離せません。今作は主人公が高齢で、頼りにならない相棒とのやりとりがおかしく、ゴダード作品としては穏やかな印象です。安心して読めました。ストーリーもややこしすぎず楽しめました。登場人物が多いのが少し混乱しますが…。
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私の好きなタイプのゴダード作品ではない。 いま、何が起こっているのかが全くわからず、 それがスリル満点。 読んでいるときはとても楽しいが、 終わり方はなんとなく消化不良。 なんとなくすっきりしない感が残る。 でもなんだかんだいっても、ゴダードは楽しい♪
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「蒼穹のかなたへ」「日輪の果て」に続く、ダメ男<ハリー・バーネット>シリーズの3作目。 50年前に所属していた空軍、その同窓会に行ったハリーは、同窓生の失踪や殺人に遭遇する。容疑者になってしまったハリーは、かつての相棒、バリーとともに自らの潔白のために動き始める。 ハリ...
「蒼穹のかなたへ」「日輪の果て」に続く、ダメ男<ハリー・バーネット>シリーズの3作目。 50年前に所属していた空軍、その同窓会に行ったハリーは、同窓生の失踪や殺人に遭遇する。容疑者になってしまったハリーは、かつての相棒、バリーとともに自らの潔白のために動き始める。 ハリーも、69歳になりました。 だから、派手なアクションも冴え渡る推理もありません。ただ、1作目2作目と名前だけ出ていたかつての共同経営者~負債をハリーに押し付けて逃げ、ハリーのその後のダメ人生を決定づけたといえる~バリー・チップチェイスとのやりとりがエッジがきいてて面白い。 なんというか、いわゆる腐れ縁なんですね。 ハリーはたいてい冷ややかに接しているし、バリーはそんなのに気づいていない厚顔さでいるのだけど、端々に相手を許し寛容しているニュアンスがある。「仕方ないな」「ばかだな」と思い、言葉にしていても優しさがある。 結局、ハリーを動かしているのは優しさなのだ。 昔、「男は優しくなければ生きている資格がない」というコピーがついた映画があった。 どうしようもないダメ男であるハリーが、行動を起こす所以はつまりのところ優しさなのだ。 もっとも1作目では「善意の怖さ」に翻弄され、2作目では過去の愛によって奔走するはめになるのだが。 優しさが常にいい方向を示すことはない。けれど、ハリーはその指針に逆らうことはしない。きっとそれがハリーが自分自身を認められる、許せることだからなのだろう。 今回はハリーたちが50年前に参加した空軍のプログラムに謎があり、彼らはそれを追っていく。ハリー自身が容疑者になったからというのが行動理由だったのだろうけれど、結局は同じように巻き込まれたバリーを見捨てられない、というところが真なように感じる。 ハリーの望みは少ない。 容疑者でなくなって無事にカナダへ、妻のもとへ帰ること。 そのシンプルさが、ハリーの強さのなのだと思う。 タフで優しい。そうか、これはゴダード流のハードボイルドなのかもしれない。 たいてい、人は多くを望みすぎる。 望みを持ちすぎて、本当に大事なものを見失う。ハリーの行動は、それを問いかけてくるように思う。本当にそれは必要なのか、それを手にしてどうするのか、と。 1作目2作目からするとすっかりダメ男じゃなくなったハリーだが、老骨に鞭打つさまは文字通り気骨に満ちている。 だからこそ本を閉じたとき、こちらをじっと見詰める目と問いかけを覚える。 「貴方は、きちんと生きているのか?」と。 やっぱり、ゴダードは面白い。
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久しぶりに読むゴダード。それなりに面白かったのだけれども、期待が大きかっただけに、満足とはいかない。日本デビューの頃の作品に比べると、明らかに質が落ちている気がする。この本がたまたまなのかもしれないけれども。
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