マネジメント(4) の商品レビュー
読みきった! マネジメントはドラッガーで十分足りる。 最後までとても密度が濃いものでした。 経営層の話などは数年のうちに使えるものっぽい。 これほど明確に書かれていれば、組み立てやすい。 ドラッガーは偉大な経営学者だな。 一時期とはいえ同じ時代を生きていたという...
読みきった! マネジメントはドラッガーで十分足りる。 最後までとても密度が濃いものでした。 経営層の話などは数年のうちに使えるものっぽい。 これほど明確に書かれていれば、組み立てやすい。 ドラッガーは偉大な経営学者だな。 一時期とはいえ同じ時代を生きていたというのが不思議な感覚。 この本を読むと、大きな課題とそれ以上に大きな勇気を与えられた気持ちになる。 ドラッカーが経営者に課した責任はきわめて大きい。 が、それは逆に言えば、経営者への期待や愛情なんだと思った。 自分も経営者としては末席ながら、その要請に応えられるよう力を尽くしたい。 これから、ドラッカーを先生と呼ぶことにする(笑 --気になった言葉-- 知識を持つ人間はそれに見合った責任があり、投げ出すわけにはいかない(P28) 経営トップとしての務めを果たすには少なくとも「思考する人」「行動する人」「人間味のある人」「会社の代表者」という4つの顔を使い分けなければならない。ところが、これらにふさわしい資質を持ちあわせた人など、まずいないのだ(P36) 多角化を成功させるためには相性の一致が絶対に欠かせない(P237) 「10億ドル企業を目指す」などというのは、合理的な成長目標とはいえない(P374) 「利益の最大化」「利潤追求」は反社会的であるばかりか倫理にもそぐわないのだ(P443)
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4分冊の最後。さすがに長いですね。 この分冊では、経営層についての話、企業の規模や多角化の話、多国籍企業の話、などが語られています。 企業の多角化戦略とその限界や"世界市場"の出現を見据えて多国籍企業について論じる部分については、21世紀の現実がこの本...
4分冊の最後。さすがに長いですね。 この分冊では、経営層についての話、企業の規模や多角化の話、多国籍企業の話、などが語られています。 企業の多角化戦略とその限界や"世界市場"の出現を見据えて多国籍企業について論じる部分については、21世紀の現実がこの本が書かれた頃から随分と変わってしまっていたとしても、その核となる考えはいまだに有効性を持つように感じます。 また企業の成長についても重きが置かれており、特に現代の知識社会は、より若い層の自己実現の機会を提供するために成長圧力を生んでいるとしています。その上で、企業には合理的で適切な成長目標(健全な成長は正しい行いの結果であるはず)が必要であるとしています。また、その成長目標は量ではなく経済性に着目すべきであり、売上高をいくらにするというのは合理的ではない、としています。ふむ。 そして経営層/組織/戦略を論じる第3部の最後に、企業の目的として常に強調しているイノベーションをマネジメントするための組織について述べられています。おそらくはドラッカーがこの本の中で特に言いたいことが書かれた箇所のひとつではないでしょうか。 そしてさらに全書のまとめとして、マネージメントの正統性というテーマに触れ、 「(マネージャは)組織の道義的責任、すなわち人々の強みを引き出し、達成感をもたらすことを、自分の責務として引き受ける必要があるのだ」 で最後が締められています。ふむ。 敬意を表して星5つ。
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事業が複雑になりすぎると、マネジメントに支障が生じる。 習慣は続けることが大切だ。新しいことに挑戦する習慣も、捨てずに持ち続けなくてはいけない。さもないと未知の何かに挑む力は伸びない。 学問研究は技能だけでなく、理論に焦点を当てているために、共通の技術とはいえない。 イノベーショ...
事業が複雑になりすぎると、マネジメントに支障が生じる。 習慣は続けることが大切だ。新しいことに挑戦する習慣も、捨てずに持ち続けなくてはいけない。さもないと未知の何かに挑む力は伸びない。 学問研究は技能だけでなく、理論に焦点を当てているために、共通の技術とはいえない。 イノベーション戦略にとっても最も重要な前提は、すでに存在するものは全て古びていくである。 マネジメントは教養である。リベラルアーツであるという命題をしている。ハウツーではなく本質を問う。
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