銀の館(上) の商品レビュー
足利義政の正室・日野…
足利義政の正室・日野富子。応仁の乱を引き起こす原因となった、いわゆる「猛女」として知られる彼女を、戦国乱世に生きた一人の女として描いた作品。富子に対する見方が変わるはず
文庫OFF
足利義政の妻、日野富子の生涯。好奇心いっぱいの娘だった富子は、将軍家に嫁ぎ何ごとにも意欲を持たず我が子の行く末にすら無頓智な夫にかわって、いつしか幕府の財政をあずかるまでになる。形式や前例にしばられ夫婦や親子の間ですら距離を感じる富子と対照的に河原に、自由にたくましく生きる庶民の...
足利義政の妻、日野富子の生涯。好奇心いっぱいの娘だった富子は、将軍家に嫁ぎ何ごとにも意欲を持たず我が子の行く末にすら無頓智な夫にかわって、いつしか幕府の財政をあずかるまでになる。形式や前例にしばられ夫婦や親子の間ですら距離を感じる富子と対照的に河原に、自由にたくましく生きる庶民のゆうかと蘭之介の暮らしが描かれている。 義政が情熱を傾けた東山銀閣はこういう時代に作られ、こういう背景があったのだと知って行くといいかもしれない。
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混沌としていた室町時代末期、悪女と言われた日野富子の実像に迫る。由緒ある日野家の姫と賀茂の河原でたくましく生き抜いていくゆうかとの人生を対照的に描く事で、この時代の面白さ、日野富子のしたたかさをうまく表現している。
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高校生のときに読みました。試験勉強もそっちのけで読みふけったのを今でも憶えています。学校の図書室に新着図書として見つけたのですが、誰も借りてなかった―笑 今から思えば、高校生には少し難解な歴史小説であったかもしれませんね。私は当時から歴史が大好きだったので、むしろ、こういう本格的な歴史小説に出逢えて嬉しかったです。 誰も借りてないので、図書館の本だけど、ピカピカの真新しい本は折り目もシワもなく、とても気持ちが良かったです。上下巻ともにあっという間に読み切りました。
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室町時代 八代目将軍足利義政の正室日野富子を中心として物語。 日野富子の女性として母親として幕府の重鎮としての姿を永井路子独特の表現で描いている作品である。
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(1994.08.27読了)(1994.08.18購入) 内容紹介 amazon 世が乱れに乱れた室町後期、将軍足利義政の正室として「権力」を握った日野富子。ともすれば悪評高い彼女の意外な実像と、当時の庶民を生き生きと描いた傑作長篇 ☆関連図書(既読) 「日野富子」真鍋和子著、...
(1994.08.27読了)(1994.08.18購入) 内容紹介 amazon 世が乱れに乱れた室町後期、将軍足利義政の正室として「権力」を握った日野富子。ともすれば悪評高い彼女の意外な実像と、当時の庶民を生き生きと描いた傑作長篇 ☆関連図書(既読) 「日野富子」真鍋和子著、講談社、1994.02.22
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室町時代、日野家の姫として当たり前のように将軍足利義政へ嫁いだ日野富子。政治に関心を持たない夫、夫に愛されない自分、やがて自らが強くなり、室町幕府をとりしきっていくようになります。
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永井路子の本はほぼ読破しています。最も好きな時代作家。残念ながら手元に残っていない本を「読みたい」カテゴリ登録してるけど、かつて一度は読んだ(笑)。
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応仁の乱に関する小説を読もうと思い手に取った。日野富子という不幸な女性の物語。同じ女傑の話としては、同氏の「北条政子」の方が好き。
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世が乱れに乱れた室町後期、将軍足利義政の正室として「権力」を握った日野富子。ともすれば悪評高い彼女の意外な実像と、当時の庶民を生き生きと描いた傑作長篇
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