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大義の末 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/01/08

戦中のベストセラー大義という書を受けて、軍の予科練に入ったのち、軍隊経験と終戦でその理想が壊れた戦中派の若者たちの行く末を描いた本とのこと。 城山三郎自身の経験をもとに描いた本で、これを描くために作家になったとのこと。 2024年新春スペシャルの100で名著で紹介。 城山はこの...

戦中のベストセラー大義という書を受けて、軍の予科練に入ったのち、軍隊経験と終戦でその理想が壊れた戦中派の若者たちの行く末を描いた本とのこと。 城山三郎自身の経験をもとに描いた本で、これを描くために作家になったとのこと。 2024年新春スペシャルの100で名著で紹介。 城山はこの経験により認知的不協和に立ち、それを克服するために、戦時中に大義的生き方をした人々を描いたのではないかというコメントがあり、興味を覚える。

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2020/04/16

天皇制を批判した小説は極めて少ない。 昭和2年生まれの著者、城山氏のほぼ実体験に基づくもの。 戦争体験を持つ語り部が段々と少なくなりつつあるが、そういった意味でも、読まれ継がれたい一冊。 天皇制。 ・主権としての天皇制、終戦前の絶対的な政治権力としての天皇制。 ・国民の象徴...

天皇制を批判した小説は極めて少ない。 昭和2年生まれの著者、城山氏のほぼ実体験に基づくもの。 戦争体験を持つ語り部が段々と少なくなりつつあるが、そういった意味でも、読まれ継がれたい一冊。 天皇制。 ・主権としての天皇制、終戦前の絶対的な政治権力としての天皇制。 ・国民の象徴としての天皇制。 ・天皇ヒロヒト個人を「天皇制」と取り違える考え方。 これを十把一絡げに語ると、出口は見えなくなる。 国の為と散って逝った青年達を忘れてはならない。 作品中にも出てくる『大義』は読んだことがないので、読んでみよう。かつての、青年達を聖戦に向わせた一冊を。

Posted byブクログ

2016/05/28

読むのがとても辛いというかきついというか たぶん今もタブー視され続けている天皇の存在。 今でこそ天皇陛下、皇太子さまと呼ばれているけど 終戦直後のそんな存在って一般市民からしたら ずーっと神聖なものだったのに 日本が負けたと同時に白い目で見てたんじゃないかなと。 美談とかお涙頂戴...

読むのがとても辛いというかきついというか たぶん今もタブー視され続けている天皇の存在。 今でこそ天皇陛下、皇太子さまと呼ばれているけど 終戦直後のそんな存在って一般市民からしたら ずーっと神聖なものだったのに 日本が負けたと同時に白い目で見てたんじゃないかなと。 美談とかお涙頂戴は一切なし! たぶんこれが1番リアルな世の中の動きだったんじゃないのか、と私は思う。 終戦までの大ベストセラーになった 陸軍中佐、杉本五郎著者の「大義」 その大義を読み感動し なんて素晴らしい!これこそ生き様だ! と胸に秘めて 終戦末期の戦場へ向かう主人公の少年、柿見。 友人種村の死、上官というか学校の先生達の無駄な暴力 そして各自それぞれに渡された 天皇の菊の紋がついた銃。 大義こそ全て!と思っていたのに、いざ終戦。 今までの大義って一体なんだったのか!っていうのと 天皇って自分にとってどんな存在なのか?というのを ずーっと考えては苦しんで最後には精神的な玉砕。 もう一個の短編「軍艦旗はためく丘」には もっと年齢が若くみんなほぼ14歳。 これもまた読むのが辛かった。

Posted byブクログ

2013/10/02

昭和・平成の天皇はこの一冊を読んだろうか。皇太子はどうだろう? 天ちゃん、お袋、セガレはどう感じたろうか。座右の銘を「寄らば大樹の陰」と言ってはばからない団塊世代の私でさえチクリと刺さるものがあった。しかし、これからも「長いものには巻かれろ」で余命を生きるしかない。企業戦士と言わ...

昭和・平成の天皇はこの一冊を読んだろうか。皇太子はどうだろう? 天ちゃん、お袋、セガレはどう感じたろうか。座右の銘を「寄らば大樹の陰」と言ってはばからない団塊世代の私でさえチクリと刺さるものがあった。しかし、これからも「長いものには巻かれろ」で余命を生きるしかない。企業戦士と言われた私らは今更ルート変更儘ならず

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