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ノックの音が の商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

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2022/09/03

1972(昭和47)年発行、講談社の講談社文庫。15編。「ノックの音がした。」で始まる作品集。作品の性質上、ノックされた部屋で話が完結する。ただし、部屋は自室とは限らずホテルや病室もある。病室での作品は洞察力がある人ならオチが読めたのではないだろうか。その他、犯罪者が主人公の作品...

1972(昭和47)年発行、講談社の講談社文庫。15編。「ノックの音がした。」で始まる作品集。作品の性質上、ノックされた部屋で話が完結する。ただし、部屋は自室とは限らずホテルや病室もある。病室での作品は洞察力がある人ならオチが読めたのではないだろうか。その他、犯罪者が主人公の作品は星作品フリークなら類型があると思うかもしれない。しかし、それも含めてなかなか面白い作品集である。 収録作:『謎の女』、『現代の人生』、『暑い日の客』、『夢の大金』、『金色のピン』、『和解の神』、『計略と結果』、『職務』、『しなやかな手』、『感動的な光景』、『財産への道』、『華やかな部屋』、『唯一の証人』、『盗難品』、『人形』、他:「解説」石川喬司、「年譜」(著者自筆)(昭和48年6月)、さしえ:村上豊、備考:『人形』以外の14編は「サンデー毎日」に連載、(解説と年譜より)メモ:文庫本の『ボッコちゃん』と『ようこそ地球さん』は、単行本の『人造美人』と『ようこそ地球さん』の作品すべてが収められている。

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2022/02/10

 いつも行く図書館で日本文学の書架を眺めていた折に、たまたま目にとまった本です。  星新一さんの著作は、わたしが中学生のころですから、今から50年ほど前にはよく読んでいました。ともかく星さんのショートショートは、そのスマートなプロットと意表を突いた驚きのラストが魅力でした。  今...

 いつも行く図書館で日本文学の書架を眺めていた折に、たまたま目にとまった本です。  星新一さんの著作は、わたしが中学生のころですから、今から50年ほど前にはよく読んでいました。ともかく星さんのショートショートは、そのスマートなプロットと意表を突いた驚きのラストが魅力でした。  今回、久しぶりに読み通してみたのですが、思うところといえば “一級品は、月日を経てもやはり一級品だった”ということですね。

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2016/04/10

全15編の短編が全て、「ノックの音がした」から始まる。解説にもあるように、物語の最初に必ず物語の人物、時刻、部屋の様子等が描かれているが、漠然としていて頭に強いイメージを与えすぎず、自分の想像の世界にのめりこんで読むことができた。また、各短編には犯罪や、人間の欲が関わってくるもの...

全15編の短編が全て、「ノックの音がした」から始まる。解説にもあるように、物語の最初に必ず物語の人物、時刻、部屋の様子等が描かれているが、漠然としていて頭に強いイメージを与えすぎず、自分の想像の世界にのめりこんで読むことができた。また、各短編には犯罪や、人間の欲が関わってくるものが多く、普通ならここでこうするだろうなという予想がしやすい分だけ最後のオチにはまってしまう面白さがあると思う。巻末の解説にある作者の基本的姿勢「すべての常識を疑ってかかる」が、この本を読んでとても感じられた。特に印象に残っているのは、「夢の大金」「金色のピン」「和解の神」「財産への道」

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2014/10/02

【縛り付けてもまだふわふわと歩ける】 久しくノックの音なんか、聞いてない。すこしだけ時代を感じた。 こんな風に天の邪鬼でいられたらいいのにと切に願う。

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2013/08/18

「ノックの音がした。」 ここから始まる鮮やかな視点の転換に、また新しい思考回路が形成される。それが星新一のショート・ショート。

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2011/12/21

 ショート・ショートで有名な星新一の短編集。  収録作品15作は全て、「ノックの音がした。」の一行で始まっている。  他の作品集と比べ、主人公に日本名がフルネームでつけられているのがもう一つの特徴だ。(この理由については解説で述べられている)  作品の第一文が全て同じ、という...

 ショート・ショートで有名な星新一の短編集。  収録作品15作は全て、「ノックの音がした。」の一行で始まっている。  他の作品集と比べ、主人公に日本名がフルネームでつけられているのがもう一つの特徴だ。(この理由については解説で述べられている)  作品の第一文が全て同じ、という趣向はおもしろいが、オチの方も全てブラックユーモアであり、まとめて読むと少し味気ない。  話がずれるが、複数の作家が第一文を同じにしたオムニバス短編集などがあれば、おもしろそうだなと考えてしまった。

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2010/05/06

星 新一作品の中でも相当マイナーかもしれない。 SFではなく、登場人物もイニシャルでなく。 全編「ノックの音がした」と云う書き出しから始まる、密室ショートショート。

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2009/10/07

-「つまり殺し屋なのよ」- ノックの音がして誰かが訪ねてくるところから始まる15のショートショート。殺し屋が訪ねてきた、あなたならどう逃れる?最後の一行を完全予測できたら偉い!ヒントはある。

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2009/10/04

ノックだけでよくこれだけの話が書けるなと、つくづく感心した。 どの話も結末を予想する楽しさがあって、純粋に面白かった。

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2011/07/15

最初に読んだのは、小6か中1のころ。当時の講談社文庫の装丁は濃い緑で講談社マークが無数にあしらわれていたカバーだったような・・・。当時は、「にぎやかな未来」「妄想銀行」など星作品を連続してよんでいたような気がします。「ノックの音がした。」で始まる全15編の作品。改めて読んでみると...

最初に読んだのは、小6か中1のころ。当時の講談社文庫の装丁は濃い緑で講談社マークが無数にあしらわれていたカバーだったような・・・。当時は、「にぎやかな未来」「妄想銀行」など星作品を連続してよんでいたような気がします。「ノックの音がした。」で始まる全15編の作品。改めて読んでみると、作者が極力時代や地域を特定しないように苦労された甲斐があり、初出から40年以上たったいまでも、またこれからも十分通用する内容です。中2文化祭のクラスのだしもので、8ミリ映画を作りましたが、そのとき落選ながらこの本を紹介した記憶があります。各々約10ページの短編ですが、これ以上ながくても、みじかくても興ざめする、抜群の内容はさすが星新一と改めて思いました。(真鍋博さんのイラストは、反対に当時の時代をよく反映しています。)

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