歴史劇画 大宰相(文庫版)(第5巻) の商品レビュー
第2次大戦の敗戦によって、GHQの日本占領が始まる。多くの政治家が公職追放され、昭和21年5月、吉田茂が総理大臣に就任、新たな国家体制がスタートする。それは、以後脈々と続く吉田学校の始まり。 戸川猪佐武のベストセラー『小説吉田学校』を、劇画界の巨匠さいとう・たかをが描いた戦後日本...
第2次大戦の敗戦によって、GHQの日本占領が始まる。多くの政治家が公職追放され、昭和21年5月、吉田茂が総理大臣に就任、新たな国家体制がスタートする。それは、以後脈々と続く吉田学校の始まり。 戸川猪佐武のベストセラー『小説吉田学校』を、劇画界の巨匠さいとう・たかをが描いた戦後日本史全10巻。 戦後首相の系譜に沿って(吉田茂 -片山哲-芦田均-吉田茂-鳩山一郎-石橋湛山-岸信介-池田勇人-佐藤栄作-田中角栄-三木武夫-福田赳夫-大平正芳-鈴木善幸-中曽根康弘まで)、その人間模様や政治手腕・駆け引きなどが、赤裸々に描かれている。 戦後史を概略的に掴む上で、中学生・高校生そして大学生にもお奨めのシリーズ。
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田中角栄は政界の表でも裏でもボス、ドンといった印象を持っていたが、意外と政治の渦に巻き込まれていることを知った。ブルドーザーであっても崩しきれなかった政界という大きな壁。ロッキード問題という大きな問題も残したが、日本国を引っ張っていくパワーは今の政治かも見習ってほしいものだ。
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第五巻は佐藤栄作政権の落日と終焉からはじまります。佐藤の後を襲ったのは角福戦争で政権をもぎとった田中角栄。「今太閤」「コンピュータつきブルドーザー」の日本列島改造計画。党内に広がる抗争の中で金脈問題を問われ田中は政権の座を下ります。
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このシリーズ、面白いです。日本の戦後政治を概観できます。第10巻中曽根康弘で終わっているので、その後も気になるところ。
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もともとの編集の意図がやや偏った感が否めない部分はあるけれどもこの"大宰相"シリーズの最高のクライマックスかなぁと。バックグラウンドが(当時の)既存の政治家と異なる田中角栄の一挙一動へ焦点を当てられているパート。数字への感性と行動力は非常に敬いたいし、自分にも...
もともとの編集の意図がやや偏った感が否めない部分はあるけれどもこの"大宰相"シリーズの最高のクライマックスかなぁと。バックグラウンドが(当時の)既存の政治家と異なる田中角栄の一挙一動へ焦点を当てられているパート。数字への感性と行動力は非常に敬いたいし、自分にも欲しいと思うところ。
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