子ども力がいっぱい の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「河合隼雄最期の対談集」と銘打ってある。6人目までの章には、それぞれ河合さんの「まとめ」の頁があるのに、最期の三林京子さんとの対談にはあるべき「まとめ」がない。 ・・・。 この本は「あなたが子どもだったころのエピソードを伺う」という企画のようである。 子どものころは学校も行かず自由にやっていた人は成功する。みたいな事例集。確証バイアスの連続。 私はそれなりに学校に行き、束縛されながら生活してきたので成功者の優越感にしたれなかったが、まずまずの人生だったと思う、ほとんどの人は夢が叶わない人生だったのではないだろうか。 そんな私のような一般人と河合さんとのインタビューがあったらおもしろかったな。 ・河合さんが、英会話をやったのは結婚してからと書いてあるp115 ・カマキリは北海道にはいないんです。「こたつ」もない。(毛利さんとの対談)p124 ・兄弟の何番目に生まれたかが、その人の性格形成に強い影響を及ぼすことを、アルフレッド・アドラーは強調しているp144 ・いわき市の絵本美術館(安藤忠雄氏が設計)行ってみたいp166 ・丹下健三さんの建築を見ても怖い(代々木体育館を建てた人)p171 余談ですが、毛利さんのエピソードに、こころが落ち込んでいる時、奥さんが『こころの処方箋』を5冊買ってきて、各部屋に置いたというのが著作集Ⅱの1巻の月報に載っていた。おもしろい奥さんですね。 山本容子 人の考えないことを考えてみせる力 「飛ぶ教室」2005年復刊特別号 (山本容子 銅版画家 吉本ばななのTUGUMIの表紙もそれ) 鶴見俊輔 創造性を身につける力 「飛ぶ教室」2005年第2号 筒井康隆 人を驚かせる力 「飛ぶ教室」2005年第3号 佐渡 裕(指揮者)強い思いを蓄え成長する力 「飛ぶ教室」2006年第4号 毛利 衛 環境をうまく受け入れる力 「飛ぶ教室」2006年第5号 安藤忠雄 遊びからイマジネーションを生み出す力 「飛ぶ教室」2006年第6号 三林京子 体当たりの挑戦を積み重ねるカ 「飛ぶ教室」2008年第12号
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【きっかけ】 河合隼雄 【気づき】 趣味はなんですか?より、どんな子供でしたか?という質問の方が楽しい 【コメント】 河合隼雄の話を聞く技術は阿川佐和子より参考になる
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与えられた条件を最大限に生かす毛利さん 覚えるのではなく身につけた安藤さん 日本は生活の基盤がお金 分相応に楽しいところからやればいい 考え込んだら、負けやな!「お〜い!コドモ力❗️」て感じかな。
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河合さんの考え方を知れたらと思って読んでみたのだけど、案の定というか、対談相手の話がほとんどでした。字が大きくて、一人ひとりの対談はすぐに終わってしまうので、さらさらっと知るための本。 鶴見さんのところがおもしろかったな。Exactness is a fake、かっこいい。
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各界の著名人の子ども時代のエピソード。かざらずなつかしい眼で語る登場人物達の声が伝わります。 九州大学:たけ
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山本容子「人の考えないことを考えてみせる力」鶴見俊輔「創造性を身につける力」筒井康隆「人を驚かせる力」佐渡裕「強い思いを蓄え成長する力」毛利衛「環境をうまく受け入れる力」安藤忠雄「遊びからイマジネーションを生み出す力」三林京子「体当たりの挑戦を積み重ねる力」2008/11
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その道で活躍されている方々と河合隼雄さんとの対談集。 皆さんに子供の頃の様子を聞いて、それをまとめたもの。 聞き上手の河合さんの、本当に楽しそうな様子が浮かんでくる。 どの方にも共通するのは、かなりハチャメチャな子ども時代だったということ。 じゃぁ今の子供達にもそうなりなさい、と...
その道で活躍されている方々と河合隼雄さんとの対談集。 皆さんに子供の頃の様子を聞いて、それをまとめたもの。 聞き上手の河合さんの、本当に楽しそうな様子が浮かんでくる。 どの方にも共通するのは、かなりハチャメチャな子ども時代だったということ。 じゃぁ今の子供達にもそうなりなさい、というのではなく、要は子どものハチャメチャぶりを周囲の大人、世間がどれだけ容認してくれるか、そのふところの広さにかかっているんだろう。 翻って今の世の中を見ると・・・どう考えても破天荒な人は出てこないだろうな、と寂しくなった。
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