1,800円以上の注文で送料無料

ミリキタニの猫 の商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/11/26

猫の絵を描く陽気なホームレスのおじさんの話かと思ったら、違ってた。9.11から運命を大きく変える映画監督とミリキタニさん。こんな出会いがあるんですね~。戦争への怒りの塊だったミリキタニさんが収容所跡地を訪ねて「もう怒ってない」っていう。あんなに怒ってたのに、なんで? 3.11以来...

猫の絵を描く陽気なホームレスのおじさんの話かと思ったら、違ってた。9.11から運命を大きく変える映画監督とミリキタニさん。こんな出会いがあるんですね~。戦争への怒りの塊だったミリキタニさんが収容所跡地を訪ねて「もう怒ってない」っていう。あんなに怒ってたのに、なんで? 3.11以来、絆とかつながりとかいうけど、所詮人はひとりで生まれてひとりで死んでいくのだと思い、絆讃歌にうざったさを感じてた。でもミリキタニさんは人とつながることで顔が変わる。本の表紙の顔になる。猫の絵を描く陽気なホームレスのおじさんだ。 それにしても驚かされるのはアメリカの情報開示システム。調べるとミリキタニさんのことがどんどんわかってくる。いろんなものが残っているし、それを見ることができる。そして、過去の間違いを修正しようとする国の姿勢も素晴らしい。あとで謝ってなんとかなることじゃないかもしれないが、それでも間違いを認めて謝ることができるのだ。日本人が考える外国人との付き合い方の基本に「謝ったら負け」というのがあるけど、それは謝ることに責任を持っているからなんだ。 でもでも、あとから謝るようなことをする前に、よ~く考えて欲しいけどね。 8月にこの本を手にとったのもびっくりだ。 (DVD付き) 追伸 2012年10月21日、脳出血のためニューヨーク市内の病院で死去。享年92歳。 その後幸せにお過ごしだったのでしょうか。

Posted byブクログ

2009/10/04

第二次大戦、強制収容、ヒロシマ、911、アフガニスタン攻撃。映画みたいな本当の話。姉と電話したあと、「○○のやつ、生きとったんか」というミリキタニの日本語が、60年前から出てきたみたい。そして広島での仰げば尊しがとても心に響く話だった。それにしても、自分の家に彼を招いた監督はすご...

第二次大戦、強制収容、ヒロシマ、911、アフガニスタン攻撃。映画みたいな本当の話。姉と電話したあと、「○○のやつ、生きとったんか」というミリキタニの日本語が、60年前から出てきたみたい。そして広島での仰げば尊しがとても心に響く話だった。それにしても、自分の家に彼を招いた監督はすごいなあと思う。

Posted byブクログ