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現代語訳 雨月物語・春雨物語 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2023/09/27

死者と生者が交わる不思議な話。現代人にも通ずる"日本的不思議"な世界観が江戸時代にすでに確立されていることに驚き。

Posted byブクログ

2014/05/16

雨月物語は怪談の代表ですが、物語はただ怖いだけでなく、人の情念や侘しさが書かれていて読んでいくとうらさびしい気持ちになりました。 でも、雨月物語の中の「夢応の鯉魚」はユーモラスでちょっとした探検記みたいでした。 滋賀の琵琶湖が書かれているので、懐かしい気持ちにもなります。 ...

雨月物語は怪談の代表ですが、物語はただ怖いだけでなく、人の情念や侘しさが書かれていて読んでいくとうらさびしい気持ちになりました。 でも、雨月物語の中の「夢応の鯉魚」はユーモラスでちょっとした探検記みたいでした。 滋賀の琵琶湖が書かれているので、懐かしい気持ちにもなります。 今回は現代語訳で読みましたが、原文も読みたいです。

Posted byブクログ

2013/12/09

何かを鑑賞するとき、それが音楽だとしても、あるいは映画、小説であっても、「ルーツを辿る」というやり方が好きです。例えばニルヴァーナというバンドが好きになったら、彼らに影響を与えるバンドーーレッド・ツェッペリンやエアロスミス、セックス・ピストルズにサウンドガーデンーーを聴いてみたく...

何かを鑑賞するとき、それが音楽だとしても、あるいは映画、小説であっても、「ルーツを辿る」というやり方が好きです。例えばニルヴァーナというバンドが好きになったら、彼らに影響を与えるバンドーーレッド・ツェッペリンやエアロスミス、セックス・ピストルズにサウンドガーデンーーを聴いてみたくなります。村上龍を読みあさった次には中上健次、中上健次からフォークナー、と読み進めていきたくなります。そうやってルーツを辿りながら、「この辺とその辺は似てるな」とか「こういう部分に影響を受けているのかな」とか考えながら鑑賞することで、より深く知ることが出来そうな気がするのです。 今回この「雨月物語・春雨物語」を手に取ったのも、現在の物語のルーツがあるのではないかと思ったからです。 この作品は、江戸時代後期に上田秋成の手によって生み出されたものです。私が読んだのは、円地文子によって現代語訳されたものでした。自分にとっては分かりやすい訳に感じました。物語中に登場する歌について、元の歌と訳の両方が記されているのも親切に思います。 一通り読んでまず驚かされたのは、娯楽作品としてのストーリーの完成度の高さです。 「白峯」では、悪霊と化した崇徳院と修行中の西行の、和歌を交えつつの言葉の応酬がたまらなくスリリングですし、「蛇性の婬」では怪物が幾度も主人公の男を絶望に追いつめていきます。 「貧福論」は、お金を大切にする風変わりな武士と「黄金の精霊」をなのる小さな老人が富や徳について問答をするという、ホラーというよりはユーモラスにさえ感じるような作品ですが、これに込められた問い、寓意は、そのまま現代にも通じるのではないかと思わせられます。 古典にはどうしても「難しいし、堅苦しいもの」というイメージがつきまとってしまいますが、「ストーリーに入り込めばこんなに面白いんだよ」ということを教えてくれるような作品です。

Posted byブクログ

2011/02/03

ラフカディオ・ハーンの怪談と話がダブっていると知らずに、かなり期待していたのですが、ダブってました。 最後まで読みましたが、私にはイマイチ良さがわかりませんでした。 天皇系の歴史に詳しい人には面白く感じられるかもしれない。

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2012/02/20

不謹慎にも「蛇性の婬」の真女子&まろやに萌えてしまった(笑  何時の世も異形の美女は妖しく魅力的。 「樊噲」の続きが読みたい…

Posted byブクログ

2010/10/06

人の念の、なんという怖さよ。 なぜ、人を束縛するか。 現代語訳なので雨月物語はすいすい読めます。怪談のプロトタイプがここから始まったのですね(吉備津の釜)。 後半の春雨物語は日本史が得意だともっと面白く感じるでしょう。 子離れできない親は、浮かばれない霊を生みだすんですね。

Posted byブクログ