道路の決着 の商品レビュー
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2008年(底本2006年)刊行。著者は道路公団民営化推進委員会委員。 叙述における自賛が鼻につく点と、今、小泉政権下での道路公団問題の処理過程の内幕に注視する意味の乏しさはある。 しかし、いわゆるファミリー企業の問題や天下りの問題は決して消滅したわけではないので、その一例として見るならば、本書自体に今なおの意味を持つかもしれない。 なお、著者はこの改革の結果どの点が改善され、どの点が後退し、さらなる改善のためにはどういう変容が必要かについて、事後的な分析をする責任を感じる。これは他の公団民営化委員にも等しく妥当するだろうが…。 また、この種の委員会は今後も作られるだろう。本書が暴くのは、その委員の意見が出身母体・ブレーンに左右されるということだ。例えば、JR出自の委員は高速道路料金の低廉化には相当抵抗を示したようだ。こういう委員の問題意識や閥(応援団)の影響を想定し炙り出すには不可欠の認識作業に思える。
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『道路の権力』に引き続き、この『道路の決着』も読了した。2002年から2005年に行われた道路公団民営化についての話だが、「その場しのぎ」の政治家や行政やマスコミの発言は、3.11後の電力会社をめぐるものとまったく同じ状況である。高コスト体質でも倒産することのない道路公団の構図は...
『道路の権力』に引き続き、この『道路の決着』も読了した。2002年から2005年に行われた道路公団民営化についての話だが、「その場しのぎ」の政治家や行政やマスコミの発言は、3.11後の電力会社をめぐるものとまったく同じ状況である。高コスト体質でも倒産することのない道路公団の構図は、そのまま電力会社に当てはまる。電力問題の解決のヒントが本書の中に、あふれていると思う。
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著者のようなある種奇特な人間がいなかったら?と思うと怖い。 官僚の自己増殖の能力にはホント驚かされる。 しかし、最近は高速道路のサービスエリアの飯は旨いところが増えたな・・
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