1,800円以上の注文で送料無料

地の日 天の海(上) の商品レビュー

4.1

8件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/09/30

のちに天海僧正となる若き頃の随風さんの目を通じて天下統一の推移を見ていく群像劇。 くノ一が出てきてお色気シーンがあるような話とは違って、歴史の新事実や新説を考証して淡々と語っていくスタイルが自分には頭の整理になって良かったです。 怒涛のエンターテイメントを期待する方には、ちょっと...

のちに天海僧正となる若き頃の随風さんの目を通じて天下統一の推移を見ていく群像劇。 くノ一が出てきてお色気シーンがあるような話とは違って、歴史の新事実や新説を考証して淡々と語っていくスタイルが自分には頭の整理になって良かったです。 怒涛のエンターテイメントを期待する方には、ちょっと堅苦しいかもしれません。 しょっぱなに明智光秀さんと随風さんが出逢うシーンから始まるので、明智光秀=天海説ではないのか、それとも明智さんの意志を受け継ぐ形で天海さんが成長していくのか、その辺が楽しみです。 上下2冊でまとまっているのもいいですね。

Posted byブクログ

2015/03/13

ネーミングの大きさ=期待感だと思う。ましてや未開拓のジャンルに挑戦ともなればかなり期待してしまう…騙されたわ。無理があったのかもしれないが内田康夫という名前で書かれていれば期待はかなり大きいものになっていく。現代物のミステリーでの第一人者が歴史に挑んだ 「地の日天の海」 家康...

ネーミングの大きさ=期待感だと思う。ましてや未開拓のジャンルに挑戦ともなればかなり期待してしまう…騙されたわ。無理があったのかもしれないが内田康夫という名前で書かれていれば期待はかなり大きいものになっていく。現代物のミステリーでの第一人者が歴史に挑んだ 「地の日天の海」 家康に仕えた天海僧正の若き日を書いた作品である。芦名家重臣の船木家の嫡男として生まれた船木兵太郎。元服を前に父の死とともに出家をして随風と名乗る。着眼点はとても面白い。なんせ謎のある人物ですから読み手としても「おおっ!」と思った。しかも内田康夫の作品となれば興味津々であったのだが、上下巻を読破するにはかなり苦痛だった。 歴史をなぞるだけのものだった。本能寺の変までを時代の主要人物に随風を絡めているだけのもので、それも少し無理矢理感がある。ミステリーにおいては輝きを見せる方も歴史小説…もう書かないほうがいいと思います。

Posted byブクログ

2013/12/22

(2007.09.29読了)(新聞連載) (「BOOK」データベースより)amazon 会津芦名家の重臣・船木一族の嫡男として生まれた兵太郎は将来を嘱望されていたが、自らの出生の秘密と争い事に嫌気がさし出家を宣言、随風と名を改めた。彼こそ後に徳川家康の懐刀として重用された黒衣の宰...

(2007.09.29読了)(新聞連載) (「BOOK」データベースより)amazon 会津芦名家の重臣・船木一族の嫡男として生まれた兵太郎は将来を嘱望されていたが、自らの出生の秘密と争い事に嫌気がさし出家を宣言、随風と名を改めた。彼こそ後に徳川家康の懐刀として重用された黒衣の宰相・天海の若き日の姿である。随風は修行先でも頭角を現し、十七歳で天台の総本山・比叡山延暦寺へと向かう。彼はその旅路で天命に導かれるように、光秀、秀吉、そして信長との出会いを果たす―。四海いまだ波高し。戦国の動乱をすべて見聞した若き日の天海(随風)中心に、戦国時代の英傑たちを凛々しく描いた野心的歴史超大作。

Posted byブクログ

2015/12/05

徳川家康の側近として有名な南光坊天海(隋風)が主人公です。 この本では、隋風の目を通し、織田信長、豊臣秀吉、明智光秀、徳川家康との関わりを描いており、信長の尾張統一時代から、本能寺の変の後の時代が登場します。 本のタイトルである、「日」について、隋風が思う日輪のごとく輝く人物...

徳川家康の側近として有名な南光坊天海(隋風)が主人公です。 この本では、隋風の目を通し、織田信長、豊臣秀吉、明智光秀、徳川家康との関わりを描いており、信長の尾張統一時代から、本能寺の変の後の時代が登場します。 本のタイトルである、「日」について、隋風が思う日輪のごとく輝く人物として、明智光秀と豊臣秀吉が登場し、この2人の人物を隋風がどう感じているのか、について、全編を通して描かれています。 全体的にも非常に読みやすく面白かったです。 ↓ ブログも書いています。 http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-c9ea.html

Posted byブクログ

2012/08/30

徳川三代に仕え黒衣の宰相として知られる天海僧正ですが、若かりし頃のことは会津出身であること、比叡山で修業したこと程度しか知られていません。「地の日天の海」は、2006年から2007年にかけて日経夕刊に連載され、信長、秀吉、家康、光秀が活躍する戦国の動乱を随風(後の天海僧正)という...

徳川三代に仕え黒衣の宰相として知られる天海僧正ですが、若かりし頃のことは会津出身であること、比叡山で修業したこと程度しか知られていません。「地の日天の海」は、2006年から2007年にかけて日経夕刊に連載され、信長、秀吉、家康、光秀が活躍する戦国の動乱を随風(後の天海僧正)という僧侶の目を通して描いた小説です。 数々の危機を乗り越え、旧体制を打破するかのような革新的な政策の下、天下布武を推し進める信長。その政権下で感情の機微を捉え現実的で明るい秀吉と、生真面目で旧体制の権威を重んじる光秀という対照的な性格の二人が頭角をあらしていくが、やがて光秀は”本能寺の変”へと追いつめられていく・・。 隋風との親交を中心に、戦国の世の転変、そして盛衰が、最新の研究成果を踏まえて生き生きと描かれています。 当時、日経夕刊を読む習慣がなかったのですが、この小説を読みたいが為によく購入し、隋風の活躍に興奮したものです。とても楽しみにしていたのですが、中国大返し辺りで突如連載が終了し、機会があれば最初から最後まで読んでみたい手に取った次第です。歴史小説の好きな方に、これまでとは違った視点で楽しめる良書としてお勧めします。

Posted byブクログ

2010/05/02

構想20年!ベストセラー作家・内田康夫が初めて挑む渾身の歴史大河小説!! [ 内容 ] 信長、光秀、そして秀吉。若き日の天海僧正を通じて、信長軍団の天下統一から本能寺の変の真相に踏み込んだ歴史群像劇、ついに誕生!

Posted byブクログ

2009/10/04

●『地の日、天の海』〈上・下〉(内田康夫/角川書店/1600円)もいい。  信長の残虐性、秀吉の才能・才覚、光秀の苦悩が印象に残るが、それ以上に随風という若い僧が魅力的だ。  時代の流れに立ち向かう青春群像という味わいだが、私は英語教育変動の波に向かって立つ新英研の先生方を...

●『地の日、天の海』〈上・下〉(内田康夫/角川書店/1600円)もいい。  信長の残虐性、秀吉の才能・才覚、光秀の苦悩が印象に残るが、それ以上に随風という若い僧が魅力的だ。  時代の流れに立ち向かう青春群像という味わいだが、私は英語教育変動の波に向かって立つ新英研の先生方を連想した。

Posted byブクログ

2010/03/08

2008.10.3 ミステリー作家が挑戦する歴史小説。 謎多い天海大僧正の視点から見た信長、光秀、秀吉が 生き生きと描かれている。 それぞれの人生で不思議なめぐり合い、縁、何十年後の再会。 世に出て、動かしていく人たちは自然と集まり自然と残る。 天海とはどういう若いころから...

2008.10.3 ミステリー作家が挑戦する歴史小説。 謎多い天海大僧正の視点から見た信長、光秀、秀吉が 生き生きと描かれている。 それぞれの人生で不思議なめぐり合い、縁、何十年後の再会。 世に出て、動かしていく人たちは自然と集まり自然と残る。 天海とはどういう若いころからどんな人だったんだろうと 興味があったので、面白く読めました。 「江戸の陰陽師」と並行する。

Posted byブクログ