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極楽とんぼ 他一篇 の商品レビュー

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2024/03/30

「荒涼かつ不毛な」一生を周三郎を送る。こんな愛嬌マンはどの場所・どの時代にもいるのかもしれない。落語の“ふら”のような親しみがもてた。「永らく御哀願を蒙つて来た本篇の主人公だが、あれほどの動機で、果たして善心に立ち還るかどうか、ともかく作者としては、死ぬまで跡を従けて行くつもり」...

「荒涼かつ不毛な」一生を周三郎を送る。こんな愛嬌マンはどの場所・どの時代にもいるのかもしれない。落語の“ふら”のような親しみがもてた。「永らく御哀願を蒙つて来た本篇の主人公だが、あれほどの動機で、果たして善心に立ち還るかどうか、ともかく作者としては、死ぬまで跡を従けて行くつもり」にぐっときた。

Posted byブクログ

2012/06/18
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※このレビューにはネタバレを含みます

架空の人物だけれども、時間軸は史実通り。明治天皇が逝去したり太平洋戦争がお来たり。出版された当時なら読者も了解だったであろう2.26事件がらみのも描写も今となってはなんのこっちゃになりかねない。 何となく憎めない周三郎の一生、ラストまで一貫して適当に生きている。羨ましいけどこの性格も生まれもった才能だなぁ。 文学少女シリーズより

Posted byブクログ