銀河英雄伝説(9) の商品レビュー
内容(「BOOK」データベースより) 前指導者の遺志を継ぎ、共和政府を樹立した不正規隊の面々。司令官職を引き受けたユリアンは、周囲の助力を得て、責任を全うすべく奔走する。帝国では皇帝暗殺未遂事件が発生、暗殺者の正体を知ったラインハルトは過去に犯した罪業に直面し、苦悩する。そして新...
内容(「BOOK」データベースより) 前指導者の遺志を継ぎ、共和政府を樹立した不正規隊の面々。司令官職を引き受けたユリアンは、周囲の助力を得て、責任を全うすべく奔走する。帝国では皇帝暗殺未遂事件が発生、暗殺者の正体を知ったラインハルトは過去に犯した罪業に直面し、苦悩する。そして新領土総督ロイエンタール謀叛の噂が流れるなか、敢えて彼の地に向かうラインハルトを、次なる衝撃が待ち受けていた。
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今回はほぼ全篇がロイエンタールの叛逆についてだった。全ての要因が悪い方にはたらいた末の悲劇。常に、どうしてこうなってしまったのだろうと思わずにはいられなかった。 銀英伝7巻より「みごとな死はみごとな生の帰結」という文章をピックアップしたことがあるけど、小説だけでなく、現実においても、これは真実だと思っている。だから私は、小説・漫画を読むとき死の場面を集中して読むし、解釈する。今回の9巻においても確かなものだった。
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もう、読み始めると止まらない9巻目。 8巻で打ちひしがれてしまって、この先どうモチベーションを持てばいいかと思っていたら、まさかのラインハルト様がヒルダ嬢に諸々すっとばしてプロポーズしてしまうという萌えるしかない展開に、読む気完全復活。 比類ない美貌と冴えわたる知性に行動力、判断力をもつ皇帝陛下の私のこれまでの印象は完全に「鑑賞物として超一流」という扱いで、中身は子供っぽいし怒りっぽいし重度のシスコンだし、というものだった。 なのに、権力で己の色欲を欲しいままにするような前王朝の皇帝たちと同じになりたくないとか、こうなったからには責任がとか、プロポーズの理由はいまひとつ残念さが勝つけれど、あれだけの容姿と才能に恵まれつつも、他の欲に比べて肉欲がふんだんに欠けているあたりは、ここにきて好感度が上がってしまうのも無理はない、参りましたという感じ。 不器用なのも、しまらないプロポーズも、何でも微笑ましくて許せてしまう。 そんなほんわかと始まった9巻も、かなり激しいものだった。同盟滅亡後敵が居なくなったと思ったら、陰謀によって帝国内の内紛という形での戦闘が始まり、これはまた前巻に負けず劣らず、哀しく切ない展開にー。 ばったばったと皆殺し旋風が吹き荒れて、退場者が続出。そして、本編は残すところあと1冊ー。 早くも、ちょっともう寂しくなってきた。
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ミッターマイヤーとロイエンタールの握手が「これが最後だった」というのはこれか!なんて過酷な状況なんだろう。 なんでこうなってしまったのか、と嘆きたくなるけれど、ミッターマイヤーの胸中を思うと… あと一巻。帝国側は激動だったけれど、ユリアンたちは今後どうするんだろうな。
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ロイエンタール。ミッタ―マイヤーとの戦いに散る。覇の力がある人物は平和の中では生きられないのか。帝国陣営も少しずつ人が減っていく。 まだまだ戦いを辞められない共和国政府。己の主張を通すためには人は戦争をしなければならないのか。
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ずっと死亡フラグがたっていたロイエンタールがついに。ミッターマイヤーが好きなので、ラストの子どものくだりで泣かされてしまった。もうすぐ終幕。
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なんとロイエンタールとミッターマイヤーの雌雄を決する戦いが実現するとは。 かなり強引な展開だが....
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ラインハルトの求婚が可愛かった。お義父さんに「娘さんにあのようなことをして…」って言わないほうがいいと思うよ。笑 ロイエンタールとミッターマイヤーの戦いは悲しかった。ロイエンタールが地上で亡くなるのは意外だった。赤ちゃんに何も細工がされていませんように…と考えるのは考え過ぎだと思...
ラインハルトの求婚が可愛かった。お義父さんに「娘さんにあのようなことをして…」って言わないほうがいいと思うよ。笑 ロイエンタールとミッターマイヤーの戦いは悲しかった。ロイエンタールが地上で亡くなるのは意外だった。赤ちゃんに何も細工がされていませんように…と考えるのは考え過ぎだと思いたい。地球教はクソ。
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刊行:1987年、P.104「言葉では伝わらないものが、たしかにある。だけど、それは言葉を使いつくした人だけが言えることだ」「だから、言葉というやつは、心という海に浮かんだ氷山みたいなものじゃないかな。海面からでている部分はわずかだけど、それによって、海面下に存在する大きなものを...
刊行:1987年、P.104「言葉では伝わらないものが、たしかにある。だけど、それは言葉を使いつくした人だけが言えることだ」「だから、言葉というやつは、心という海に浮かんだ氷山みたいなものじゃないかな。海面からでている部分はわずかだけど、それによって、海面下に存在する大きなものを知覚したり感じとったりすることができる」 P.106「いや、ユリアン、そうではないと思う。なにかを憎悪することのできない人間に、なにかを愛することができるはずがない。私はそう思うよ」・・・「ヤンは増悪を奨励しているのではなく、愛がすべてを解決するという思考の根本的な矛盾を指摘しているのだ。」
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あと一巻! 文体が大分鼻につくようになってきた。 ファイト! ちなみに最初に読んだときは、最後まで一気に読みました。
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