秘密 -トップ・シークレット-(5) の商品レビュー
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猟奇的な反抗かと思いきや 子供だから高さが足りなかったという真相が衝撃。 警察に行くのが良かったのだろうが、 怖くて逃げた15歳の少年を責めることは出来ない。 傷の角度に気が付かなかったのは先生の落ち度だろう。 しかし犯人が子供だとわかれば見ないのが正解、なのだろうか。 難しい判断だと思う。 『兄が命をかけて守った妹の秘密を無理矢理こじ開けた』 厳しい真実を突きつけるものだ。 彼女が悪い訳では無いのだが、恵まれた生まれで 恵まれている事にも気付かないほど“幸せ“な人と 壮絶な人生を送って来た人とでは どうしても見えるものが違ってくる。 先生がなぜ薪さんにわざわざ喧嘩を売る様な真似をしたのかよく分からなかった。 恨みを晴らしたいなら、病や寿命で死ぬ前に この手で、と思う気持ちは分かる。 こんなところまで追い詰められて悲しい。 凶器に血がついていると聞いて怪我をしているのでは と真っ先におばあちゃんを心配する岡部さんが、 この仕事に向いていないのではと思うほど優しい。
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一つの告白から見つかる二つの事件 兄の妹を想う気持ちに胸が締め付けられる。 子を持つ母として、一人残された老婆の行動に賛同せずにいられない。 事件化するかどうかはともかく このような苦しみの中で生きている人は実際にいるのだろう 二つの哀しい事件
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青木氏にとって雪子さんはかなりレベルが高いというか、難しい女性だと思うが果たして。 こういう事件って、えてして一番ひどいやつが一番救われる結果になったりして、なんとも後味の悪い気持ちになる。
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親子とか兄弟とかのテーマが多かった巻でした。 雪子さんの友達の事件は悲しかったし、 このことで雪子さんと薪さんの関係性がわかってきた。 切ない関係だ。
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再読。今回もまた切ない話でした。哀しいことにどうして連鎖してしまうのでしょうね、DV。妹にもっと男を見る目があったら…と思いました。ひたすら頑張って見守ってきた兄が不憫でした。そして雪子さん。再読する度に嫌いになっていく気がします…。 それから番外編。兄弟の話はほんとに胸を突かれる話でした。岡部さんの顏に似合わない優しさと不器用さが出ていて、グッときました。
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今回も悲しく切ない事件でした。 そして三好…好かない人認定!(ぉぃ) 前回は(精神的に)凄い人だなぁ、と好印象でしたが、今回の事件の無神経さで一気に悪印象に…。 いるんですよね、想像力がない人。 本人は好意でやってるものだから性質が悪い。 でも彼女の場合は『監察医』という仕事上、...
今回も悲しく切ない事件でした。 そして三好…好かない人認定!(ぉぃ) 前回は(精神的に)凄い人だなぁ、と好印象でしたが、今回の事件の無神経さで一気に悪印象に…。 いるんですよね、想像力がない人。 本人は好意でやってるものだから性質が悪い。 でも彼女の場合は『監察医』という仕事上、気づかなきゃならなかったと思います。 凶器の刺入角度なんて初歩なんじゃないでしょうか? その時点で彼女は”仕事”をしてなかった訳で…。 まあ、その後の行動も…。 好きな人に自分の欠陥を指摘されて、一矢報いようとしたのかは分かりませんが、あの言葉を聞けばそうなんだろうなぁと思えます。 まさに”可愛さあまって憎さ百倍”。 彼女は青木のプロポーズを受け入れるんでしょうか? いつもの彼女ならば受け入れないと思いますが、好きな人に否定された今の状況を考えれば受け入れてしまうかも? それに薪への当てつけに、ということも。 薪はどんどん追いついめられてますね。 青木が薪を壊してしまうかも知れません。 当たらないといいけれど、ふとそんな予感めいたものが…。 今回は本編の他に岡部が主役の特別編が入っているんですが、そちらもグッと来ました。 そして岡部の株が上がりました。 あの男の子は岡部に出会っていて、良かったですね。MRIがなくても岡部が彼の気持ちを代弁してくれましたし。 岡部の言葉じゃないけど、本当に母親にまで「証拠」を見せないと分かって貰えないって切なすぎる。MRIが在ろうが無かろうが、こういう関係ってあるんでしょうね…。 学とZIPへの態度をみても、もう青木は放っておいて、岡部に薪を支えて欲しいです(まあ、無理だろうけど)。
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この間は家族間の事件。 やはり重い。真相を知れば知るほどやりきれない。作品タイトルからして、そういう想いも込められているんだろうけれど。巻末の岡部さんの話が好きです。 そしてこの巻の薪さん。だんだん感情の制御がきかなくなっているというか、彼を覆っている膜のようなものが剥がされて...
この間は家族間の事件。 やはり重い。真相を知れば知るほどやりきれない。作品タイトルからして、そういう想いも込められているんだろうけれど。巻末の岡部さんの話が好きです。 そしてこの巻の薪さん。だんだん感情の制御がきかなくなっているというか、彼を覆っている膜のようなものが剥がされてきてる。剥がれ落ちてるのか、剥がされてるのかはわからないけど、余裕のない、雪子さんにつんけん突っかかってる薪さんは、いつもとは少し違う顔をしていて大好きです。
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事件~~子供が絡むモノは辛いんですよね、、、、。謎解きとしては面白くても。 でも薪さんを愛してるから、最後までついていく!
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清水さんはイラストが繊細できれい。でも最近のはどんどんグロテスクになってきている気がする。月の子や輝夜姫の初期とか好きだったんだけどな。
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『頭がいいのに 想像力がない』 薪さんのこの一言は重い。 何か具体的な事が目の前に発生しないと、認識できない。 答えが目の前に出るまで自分から解こうとしない。 そういう人間は現実のこの世界に溢れている。 見えないものを必死に『想像』しようとすることは、人間の『優しさ』とも言え...
『頭がいいのに 想像力がない』 薪さんのこの一言は重い。 何か具体的な事が目の前に発生しないと、認識できない。 答えが目の前に出るまで自分から解こうとしない。 そういう人間は現実のこの世界に溢れている。 見えないものを必死に『想像』しようとすることは、人間の『優しさ』とも言える。 もうひとつ、岡部さんがメインになったほうの話も 言わんとすることは同じだ。 MRI捜査で客観的事実としてアタマの中を見せられないと 人は、誰かの想いを汲む事ができないのか。 ハイテクって哀しくて虚しい面が絶対にある。
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