チボー家の人々(8) の商品レビュー
政治やイデオロギーまで飛び交う小説をものすとは、恐るべき作者である。しかし、ここまで来て、好きな人物が一人もいないという状態にも関わらず、だからこそ先を急ぎたくなる、クセの強い物語になってきた。
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この巻からは今までとはぐっと趣が変わって、思想をめぐる対話や対立がプロットの中心となっている。社会改革運動へと身を投じたジャックと、ブルジョワ的な自らの生活のことしか考えていないアントワーヌの対立が興味深い。そんな二人の対立に、第一次世界大戦がどんな影響を及ぼしていくのか、今後の...
この巻からは今までとはぐっと趣が変わって、思想をめぐる対話や対立がプロットの中心となっている。社会改革運動へと身を投じたジャックと、ブルジョワ的な自らの生活のことしか考えていないアントワーヌの対立が興味深い。そんな二人の対立に、第一次世界大戦がどんな影響を及ぼしていくのか、今後の展開が楽しみである。
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