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ドラキュラ ドラキュラ の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2017/07/16

タイトル通り吸血鬼のアンソロジー。スタンダードな吸血鬼もあるけれど、一捻りも二捻りもしたクセのある吸血鬼譚が多い。古色蒼然とした物語かと思えば実は現代作家の作だったり、外国の民話を採集したと言いつつ実は詩人の創作だったり、シュルレアリスムの映画のような不思議な話だったり...種村...

タイトル通り吸血鬼のアンソロジー。スタンダードな吸血鬼もあるけれど、一捻りも二捻りもしたクセのある吸血鬼譚が多い。古色蒼然とした物語かと思えば実は現代作家の作だったり、外国の民話を採集したと言いつつ実は詩人の創作だったり、シュルレアリスムの映画のような不思議な話だったり...種村季弘さんの選は独特で面白い。メリメの『グヅラ』シュオップの『吸血鳥』ベレンの『吸血鬼を救いにいこう』ルカ『受け身の吸血鬼』そしてアルトマンの『ドラキュラ ドラキュラ』など気にいる話が多かったので、古本を探して買おうと思う。ヴェルヌの『カルパチアの城』は本来長篇とのことなのでこちらも読みたい。

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2020/09/29

2012年04月13日読了→記事編集。 ジョン・ポリドリ「吸血鬼」目当てで買った、 吸血鬼をモチーフにした海外の小説集だが、 抄訳、重訳、作品の一部を切り取って翻訳したものも含まれる。 未読だったジュール・ヴェルヌ「カルパチアの城」は、 これを元に作られた映画『カルパテ城の謎』が...

2012年04月13日読了→記事編集。 ジョン・ポリドリ「吸血鬼」目当てで買った、 吸血鬼をモチーフにした海外の小説集だが、 抄訳、重訳、作品の一部を切り取って翻訳したものも含まれる。 未読だったジュール・ヴェルヌ「カルパチアの城」は、 これを元に作られた映画『カルパテ城の謎』が大好きなので、 抜粋された一部分(第9章のみ)とはいえ、なかなか楽しめた。 また、ジャン・ミストレルの「吸血鬼」が意外にツボだった。 お膳立てといい展開から結末といい、わかりきった話なんだけど、 自分はこういう素朴な――というかベタな怪異譚が好きなんだなぁと 再確認。

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