魯迅選集 第8巻 の商品レビュー

魯迅(著者)

2020/08/12

創作はどうしたら書けるか？　という項目（北斗雑誌社の問いに答えて）が面白い。

1.色々なことに注意して、多くのことを見る、ちょっと見ただけですぐ書くことをしない。
2.書けない時にはむりして書かない。
3.モデルは特定の一人を使わない、いろいろ見て、それを総合する。
4.書き終わってから少なくとも2回読み返し、あってもなくてもいい文字、句、段をできるかぎり削りすてて、惜しまない。むしろ小説に材料をスケッチに縮めても、スケッチの材料を決して小説にも引き伸ばさない。
5.外国の短編小説を読む、ほとんどすべてが東欧および北欧の作品、また日本の作品も読む。
6.自分以外には誰にもわからない形容詞などを勝手に作らない。
7.『小説作法』という類に書いてあることを信用しない。
8.中国のいわゆる「批評家」というたぐいの言うことは信用しないで、信頼できる外国の批評家の評論を読む。

小説家の真髄がある。