前座修業 の商品レビュー
落語界のブラックぶりがわかる一書
落語界の陰湿さ、噺家たちの非人間性がよくわかる。だから星は2つにした。
暮友房
談春師の「赤めだか」を読了後に、こちらにとりかかってみた。 談春師の「静」に比してこちらは「動」。 同じ前座修行時代の話なれど、 あちらはその辛さ・理不尽さ・至らなさを じっと熟成させていくタイプ。 一方、この歌蔵師は がむしゃらに動きながら考えていくタイプ。 それぞれのやり方...
談春師の「赤めだか」を読了後に、こちらにとりかかってみた。 談春師の「静」に比してこちらは「動」。 同じ前座修行時代の話なれど、 あちらはその辛さ・理不尽さ・至らなさを じっと熟成させていくタイプ。 一方、この歌蔵師は がむしゃらに動きながら考えていくタイプ。 それぞれのやり方で、 暗いトンネルを抜けていく方法を模索している。 そのもがき苦しんでいた前座修行時代、 そして途中で脱落していった前座さんたちに思いを馳せるに、 胸がつぶれる思いがする。 どこでも二世・三世ばやりだけれど、落語界もまた同様。 「笑点」では襲名披露の口上を垂れ流している。 トンネルの抜け方を体得しているかどうかは、 きっとボディブローのように効いて来るぞ。 願わくは、第二の三木助師が出んことを。 2008
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