正しく知る地球温暖化 の商品レビュー
正しく知る地球温暖化 誤った地球温暖化論に惑わされないために
地球温暖化に興味がある人はぜひ読んでみてください!専門的な知識がなくても大丈夫!正しい地球温暖化とは何か?考えさせられます。無知は怖いものです。
化学バカ
https://opac.lib.hiroshima-u.ac.jp/webopac/BB01826326
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今や猫も杓子も脱炭素。数十年後に歴史を振り返った時、ある種戦前のような盲信状態だったと評されることになるのではないか。
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ご近所さんからお借りした本。 ここ一年、いろいろな本を読んできた。そして、いかに私が狭い視野でものごとを捉えてきたか思い知らされた。 この本もしかりである。 狭い視野になってしまう原因として、自ら調べない、ということもあるが、テレビ・新聞が(恐らく故意に)報道していないことが...
ご近所さんからお借りした本。 ここ一年、いろいろな本を読んできた。そして、いかに私が狭い視野でものごとを捉えてきたか思い知らされた。 この本もしかりである。 狭い視野になってしまう原因として、自ら調べない、ということもあるが、テレビ・新聞が(恐らく故意に)報道していないことが大きい。 無料のテレビ放送であれば情状酌量の余地はあるものの、有料放送(N)、有料新聞であるなら、それはお金を出した人を欺くものだ。 温暖化は政治目的に利用されているもの。 CO2排出を抑える、あるいは炭素税、排出権といったビジネス創出、原発推進が大事なのではない。 一部の富める国が地球上の資源を独占、大量消費、森林破壊(儲けたいがためにバイオエタノール生産目的でアマゾン森林破壊を行うグローバル資本を指している)を行っていることが極めて問題なのである。 自らの欲のために破壊している。もう十分儲けたではないか。まだ足りないか。 自分達の子孫に、大事な環境を残そう、という気持ちが欠片も感じられない。そこが問題だと思う。 この本では、「将来何らかの形で天罰が下る」とある。 この流れは、「ヴァンダナ・シヴァのいのちの種を抱きしめて」、「マクドナルド化する世界経済」、につながる。 本当のことを隠し、一部の富める者がさらに富を独占。 そしsて、増えた家畜は自ら削減されつつある。
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温暖化は二酸化炭素の増加が支配的な要因ではない、とする本は何冊か読んだが、この本はデータソースも豊富で説得力がある。 特に近年の温暖化がいつから始まったのかというのを色々な角度から調べて、1800年ごろから、つまり自然変動で温暖化している、と述べているのは注目に値する。 以...
温暖化は二酸化炭素の増加が支配的な要因ではない、とする本は何冊か読んだが、この本はデータソースも豊富で説得力がある。 特に近年の温暖化がいつから始まったのかというのを色々な角度から調べて、1800年ごろから、つまり自然変動で温暖化している、と述べているのは注目に値する。 以下内容メモ ◯温暖化は起きている ・気候は変動するもの、異常気象は温暖化によるかはわからない ・温暖化は近年の傾向だが、100年で0.6℃と体感できるほどではない。異常気象と温暖化を混同してはならない。 ◯温室効果 ・温室効果は水蒸気によるのが95%。 ・雲の太陽エネルギーを跳ね返す効果と、温室効果のどちらが大きいかもわからない ・北極検査CO2の年の変動が大きい。 ・気温が先か?CO2が先か?文献あり、p59 ◯コンピューターによる予測の限界 ・自然変動の物理過程がまだ分かっていない、その段階でコンピューターでモデリングできない ◯古気候学から温暖化ぎいつから始まったか読み解く ・古気候学: 過去の地球の気候変動を研究し、地球が誕生以来どのような気候変動を経験してきたか ・1880年から温暖化傾向、1946年以降の化石燃料増加以降だけではない。 ・地球上の多くの地点で寒暖計で温度が測られるようになったのは1800年代に入ってから ・Fritzsche, 2006: 北極海の氷河の解析から温度を推定、温暖化傾向は1775年あたりから始まっている。 ・凍結、融解のタイミングから気温の変化をトラッキングしても1800年代からの温暖化がわかる。 ・近年の急激な温暖化を示すホッケースティック図は2001年の報告の目玉になっているが、2007年の報告からは姿を消した。中世の温暖化と小氷河期が抜けている ・大氷河期の合間の間氷河期は数万年筆続き、今その真っ只中。気温のピークは1万年前。文明はその温暖な期間に発展した。 ・氷河の後退も1800年ごろから ◯温暖化と関連して語られる事象 ・メタンガスの増加は原因がわからない、2000年頃増加が止まった ・海面上昇は100年で17cm、100年前から起きている。 ・台風の強さは海水温による、汎地球的な海水温で現在上昇傾向はない。 ◯準周期的変動 ・北極圏大陸部で顕著な温暖化は1950〜2000年でその後消えた。 ・これは準周期変動と言われる自然変動の可能性が高いが、原因が不明でシミュレーションもできない。 ◯地球温暖化が騒がれるようになった背景 ・1988年米国グループが温室効果ガスによる100年後の温暖化コンピューターにより予測。 ・イギリスでは原子力推進のため温暖化を持ち出すと都合がよかった。
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論旨は単純明快、温暖化は炭酸ガス濃度が上昇する以前の1800年ごろから直線的に生じている、よって自然変動である。気候変動のメカニズムが解明されていないのにコンピューターシミュレーションの結果に頼る危険性も指摘している。ただ温暖化対策に代わる対案の部分は鋭さを欠く。クルーグマンの言...
論旨は単純明快、温暖化は炭酸ガス濃度が上昇する以前の1800年ごろから直線的に生じている、よって自然変動である。気候変動のメカニズムが解明されていないのにコンピューターシミュレーションの結果に頼る危険性も指摘している。ただ温暖化対策に代わる対案の部分は鋭さを欠く。クルーグマンの言うリスクの経済学という観点を思い出す。
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広瀬隆の推薦書である。 本書の最初に結論が書いてある。 「現在進行中の温暖化の大部分(約6分の5)は地球の自然変動であり、人類活動により放出された炭酸ガスの温室効果によるのはわずか約約六分の一程度である可能性が高いということである。」 全世界で(というか特に日本で)無駄なお金...
広瀬隆の推薦書である。 本書の最初に結論が書いてある。 「現在進行中の温暖化の大部分(約6分の5)は地球の自然変動であり、人類活動により放出された炭酸ガスの温室効果によるのはわずか約約六分の一程度である可能性が高いということである。」 全世界で(というか特に日本で)無駄なお金と労力を使う前に、多くの人に読まれることを期待したい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「地球温暖化の原因二酸化炭素のような温室効果ガスの排出量増加であり人間はその排出量を抑えなければならない。」地球温暖化を知る者であれば常識になりつつある命題であるがそれに待ったをかけた本。自分自身、温暖化問題については学校で習った、積極的環境NGOが言っていたことをうのみにしていただけかもしれない。しかもその声は一方的なものであったのではないかと感じてしまった。地球温暖化について、正しい知識を身に着けていきたい、知っていきたいと思った一冊である。
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現在観測されている地球温暖化はマウンダー極小期からの回復過程であることを、科学的データにもとづいて緻密に説明しておられ、頭がさがる思いがする。 会議で温暖化の原因をもっとよく調べるべきという筆者の意見に対して、米国議員とのやりとりが秀逸。 「家が火事なのだから、さっさと消防車で水...
現在観測されている地球温暖化はマウンダー極小期からの回復過程であることを、科学的データにもとづいて緻密に説明しておられ、頭がさがる思いがする。 会議で温暖化の原因をもっとよく調べるべきという筆者の意見に対して、米国議員とのやりとりが秀逸。 「家が火事なのだから、さっさと消防車で水をかけろ」 「火事かどうかわからないのに水をかけたら、家財がだめになって困るだろう」 その議員はなんと返したのだろう。「全く困らない。業界が儲かって非常に結構だ」というところか。
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・地球温暖化の原因が炭酸ガス(二酸化炭素)であるという定説に対し、本書は、温暖化の原因の大部分は地球の自然変動(小氷河期からの回復)よるものではないかとして反論する。 ・自然変動がまだ十分に解明されていない現時点において温暖化の原因を炭酸ガスただ一つに収斂させてしまうことの危険...
・地球温暖化の原因が炭酸ガス(二酸化炭素)であるという定説に対し、本書は、温暖化の原因の大部分は地球の自然変動(小氷河期からの回復)よるものではないかとして反論する。 ・自然変動がまだ十分に解明されていない現時点において温暖化の原因を炭酸ガスただ一つに収斂させてしまうことの危険性を指摘するとともに、あまりにも政治的色彩を帯びすぎて歪んでしまった地球温暖化をめぐる学問のあり方に警鐘を鳴らす。 ・それは同時に、単なる一つの仮説にすぎないものが、学問上の正規な手続きを踏まれることなく、センセーショナルな報道によって「異論を許さない事実」となってしまう、この社会のあり方への批判でもあるだろう。 ・著者は、日本にとって喫緊の課題は温暖化対策などではなく食糧とエネルギーの安定確保だと言う。しかしながら、本書の出版が3.11以前であるとはいえ、何の留保もなしに「より安全な原子力発電」「安全な原子力エネルギー」(p174)と形容している点はいただけない。著者ほどの世界的知性でさえ原発安全神話から自由でなかったということは残念でならない。
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