私たちの平和をつくる の商品レビュー

高柳彰夫(著者),R.アレキサンダー(著者)

2011/11/13

平和学での戦争と平和は従来、国民国家、国際関係に関連する要因として研究されてきた。
平和学において環境破壊はしばしば重要な課題として取り上げられてきたが、環境問題の重要性は平和学のたんなる一課題、分野にとどまらない。環境問題は分野を超えた様々な平和問題に深く影響を及ぼしている。
環境を配慮しない平和はもはやありえない。飢餓、難民、内戦、資源の争奪、それらを背景として絶望的なまでに広がる暴力の行使。
9/11以降は西側のロシアへの批判は弱まっている。アメリカを中心とした西側がテロリズムに対する予防措置を講じるに伴い、国家機関によるマイノリティへの弾圧がテロリズム予防という隠れ蓑を着て行われるようになった。
インターネットはかつては現実に起きている時事ルを世界に伝える手段であった。インターネット戦争で表現されるのは戦況。