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検証 拓銀破たん10年 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2011/07/11

北海道拓殖銀行が破綻してもう10年以上の歳月が流れました。北海道ではその衝撃からいまだに立ち直れておらず不景気にあえぎ続けています。破綻後はどのようになっているのか?その疑問に答えてくれる本です。 先日読み終えました。僕が拓銀の破綻してその後の北海道経済がどうなっているかを見た...

北海道拓殖銀行が破綻してもう10年以上の歳月が流れました。北海道ではその衝撃からいまだに立ち直れておらず不景気にあえぎ続けています。破綻後はどのようになっているのか?その疑問に答えてくれる本です。 先日読み終えました。僕が拓銀の破綻してその後の北海道経済がどうなっているかを見たのはNHKの「クローズアップ現代」で拓銀の破綻とその10年後を扱った特集を東京にいたときに、仕事が終わって、とあるラーメン屋で夕食をとりながら見ていたときだった。 「いやぁ、北海道は大変だなぁ。やっぱり俺のとった行動は正解だったこれからも俺は東京で金を稼いで好きなことを思う存分やっていくんだ」と他人事のように思っていた半年後にまさか、当時、自分の手がけていた商売が破綻して、自分が棄てたと思っていた北海道の地元に戻らなければ いけないという羽目になってしまうとは、人生とはわからないものである。 この本は拓銀がいかに破綻し、北洋銀行に吸収されていく課程が詳細に描かれています。あとで順を追って紹介しますが、山崎豊子の『華麗なる一族』のなかに『小が大を喰う』合併が軸としてあるのですが、執筆当時は荒唐無稽だと揶揄されていたそうです。 しかし、この本を読んでからは彼女の持つ先見性と、綿密な取材の上に成り立っている物語の世界にすさまじいリアリズムを感じました。

Posted byブクログ

2010/04/04

企業研究のために読んだ。 拓銀破たんの経緯と、その後の道内地銀再編の動き、道内企業の事例が紹介されている。 拓銀破たんの経緯を説明した第1章は、思わず泣いてしまいそうになった。事実は小説より奇なり、こんなにもドラマティックなエピソードが道内にあったとは知らなかった。村上春樹の『...

企業研究のために読んだ。 拓銀破たんの経緯と、その後の道内地銀再編の動き、道内企業の事例が紹介されている。 拓銀破たんの経緯を説明した第1章は、思わず泣いてしまいそうになった。事実は小説より奇なり、こんなにもドラマティックなエピソードが道内にあったとは知らなかった。村上春樹の『ノルウェイの森』を読んだとき並に心臓の鼓動が激しくなった。 道産子必読の書。

Posted byブクログ