フランス映画の社会史 の商品レビュー
映画は社会の語り部であると言われてピンとくる人は、そのほとんどが高齢者の範疇に属する人たちであろう。日本でも戦後の一時期に、そう言われるに価する映画を制作していた時期があったからである。しかし、それも今では遠い昔の思い出話になってしまったようである。 本書がとりあげるジャン・...
映画は社会の語り部であると言われてピンとくる人は、そのほとんどが高齢者の範疇に属する人たちであろう。日本でも戦後の一時期に、そう言われるに価する映画を制作していた時期があったからである。しかし、それも今では遠い昔の思い出話になってしまったようである。 本書がとりあげるジャン・ギャバン、ジェラール・フィリップ、アラン・ドロン、ジャン=ポール・ベルモンドたちの話はじつに面白く、かつ懐かしい。アラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンドの登場がなぜ衝撃的だったのかについての話はじつに説得力がある。
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