へんな人間図鑑 の商品レビュー
沢野さんのこれまでのエッセイの中で登場した「変な人たち」をピックアップした一冊。かなり長い年代に渡っているので、沢野さんがおいくつの時のエピソードなのか、読んでいてすぐにはわからないところがちょっと辛い。巻末にまとめて発表年代が書いてあるから後で、ふんふん、なるほど、とは思えたけ...
沢野さんのこれまでのエッセイの中で登場した「変な人たち」をピックアップした一冊。かなり長い年代に渡っているので、沢野さんがおいくつの時のエピソードなのか、読んでいてすぐにはわからないところがちょっと辛い。巻末にまとめて発表年代が書いてあるから後で、ふんふん、なるほど、とは思えたけど、せめて若いころから順番に、なんてしてもらえると、沢野さん自身の歴史が感じられてよかったかも。(具体的に言えば、奥さんの話。結婚する前の奥さん、10年目の奥さん、ごく最近の奥さん、がアットランダムに出てくるものだから、読み手として心の準備^_^; が出来なくて)それにしても、「へんな人間」って哀しい存在感があるなぁ、と思ってしまうのはなぜかなぁ。画伯の絵がそれぞれのエピソードにとてもしっくりとはまっていて(これって結構、珍しくない?)それがまたなんでだろ、またまた哀しくなってしまうという…。そして、沢野さんが一番変な人間なんでしょ、と思いながらも、(だって、発作的座談会で、椎名さんが「沢野のことを思い出すと腹がたって眠れなくなることがある」って普通に言ってたのがすっごく印象に残ってるし)その「変さ」は彼の絵のために許されてしまうんだよね・・と思うのは、私が本の雑誌が大好きで、その本の雑誌と切り離せない沢野さんの絵の魅力のゆえ??
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へんな人間図鑑を書いたサーノ画伯ご自身が一番へんな人間なのだと思う。間違いなく。オチのないエッセイってのを初めて読んだ気がする。
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