新体操の光と影 の商品レビュー

松浦たか子【著】

2009/10/04

日本における新体操の黎明期から2000年代初頭に置けるまでの流れ。
「新体操の通訳として見てきて、新体操の歴史のような本を作りたい」、という作者は言っているけど、あまりにも私情に走りすぎている感が･･･
歴史の部分と実際の現場の声の部分はキッパリ分けて欲しかった。そこがちゃんとしていればもっと客観的に信頼性の高い本に出来上がったと思うのに、折角著者が近い立場で関わってきただけにその経験を上手く活かしきれず残念だ。
特に、著者が競技ウェア関係で働いていた中のアクシデントとか、私見を入れすぎ!!エッセイじゃないんだから・・・
まぁ、そんなこんなでも、生の声は中々。著者が関わりのある人物に焦点が当てられている為偏りはあるだろうが、確かに第一線で活躍していた選手やコーチの声が入っている。