高野聖 の商品レビュー
この作品は凄い。 読めない。有名だけどね。 筋をwikiかなにかで見ながら読もう。 優雅な文法。強い語彙力。 僕は「外科室」好きですね。 高貴なサクリファイス。 救うために殺害する怪奇。 嘘という名の真実。 ああ溺愛すべき、この音叉。 まあ、読んでください...
この作品は凄い。 読めない。有名だけどね。 筋をwikiかなにかで見ながら読もう。 優雅な文法。強い語彙力。 僕は「外科室」好きですね。 高貴なサクリファイス。 救うために殺害する怪奇。 嘘という名の真実。 ああ溺愛すべき、この音叉。 まあ、読んでください。
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高峰は感情をメスで一つの結晶にした。 「外科室」を読んだあと、冷たい炎に触れてしまったような、切れていないのに血がにじむような刺激に体を侵された。何度読んでも、いつも同じ気持ちになる不思議。
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泉鏡花の透明感溢れる妖艶で流れるような文体に酔いました。 表題作である高野聖はいうまでもありませんが個人的には『眉かくしの霊』の突き放すような、そしてとてもきれいな終わり方がとても気に入ってます。 他収録作品:義血侠血・夜行巡査・外科室
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目次 義血侠血 夜行巡査 外科室 高野聖 眉かくしの霊 注釈 解説 村松定孝 泉鏡花ー人と作品 作品解説 主要参考文献 年譜
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『高野聖』“マヨイガ”や馬娘婚姻譚をモティーフとした、幻想とエロスの世界。 『外科室』秘密を貫くために、麻酔無しの手術を受ける夫人。外科室に満たされる、不思議な恍惚とした気配。 現代語訳ではこの物語の魅力は感じ得ないと思います。 日本の怪奇幻想の文学は、水と土の匂いがする…
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たぶんこれが現代語で書いてあったら、物凄く面白く読めたのではないかと。私に読解力と忍耐力がないために、大筋をかろうじて掴めたていです。 読後感がなんともいえない。 ぽっかりする。
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旅の男が深い山奥で一人の美女と出会う。あまりにも妖艶なその女はしかし幾多の男達を誘い獣に変えてしまう妖女なのであった。舞台の幻想性もさることながら、泉鏡花の書く文章そのものから漂ってくる美的な幻想性こそこの作品の特筆すべき点であり、また多くの読者に一目置かれている所以であろう。 ...
旅の男が深い山奥で一人の美女と出会う。あまりにも妖艶なその女はしかし幾多の男達を誘い獣に変えてしまう妖女なのであった。舞台の幻想性もさることながら、泉鏡花の書く文章そのものから漂ってくる美的な幻想性こそこの作品の特筆すべき点であり、また多くの読者に一目置かれている所以であろう。 男とはなんとも滑稽な下等動物であるといえるのではないだろうか。本作で骨抜きにされ獣にかえられる男を見ているとそのように感じる。多分に男尊女卑的な思考の持ち主であったフロイトであるが、その著作の中でこう述べている「完全な性的な満足の後の状態は死と似ているのであり、下等動物にとって生殖行為は死を意味する」
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別に僕は聖性とか興味あんまないんですが(笑) とにかく、泉鏡花の文体には酔わされます。ぐでんぐでん。
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浪漫的な幻想美を歌い上げた、日本の耽美小説の第一人者。美しい女性を聖なるもの、至上のものとして作品に投影させ、また現実と魔界とを往復しながら、独自の世界観を生み出しました。代表作に『天守物語』、『外科室』、『眉かくしの霊』などがあります
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幻想的な装丁そのままに、なんとも妖しく美しい語り口です。乗り合い馬車に乗り込む美しくて粋な女。ここから物語りは二転三転し最後、予想もしない裁判で幕を閉じる「義血侠血」、山奥で旅人を惑わす妖しい美女のでてくる表題作「高野聖」など、読み応えのある短編集。
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