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浄土 の商品レビュー

3.7

39件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

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2015/12/03

不気味なんだけど笑える。 突飛なんだけどリアル。 ずるずる引きずり込まれること必至の町田康ワールド。

Posted byブクログ

2015/10/09

大きいから、って理由だけで森ビル出してしまう神様かっこいい。 ページをめくるごとに衝撃だらけでなんだか笑ってしまうけど、読み終わった今は平伏す気持ち。参りました。

Posted byブクログ

2015/03/26

町田康の傑作短編集 小説でここまで声をあげて笑ってしまったのは初めてです。 ユーモアのセンスではピカイチな作家だと思います。 オススメです。

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2015/01/18

町田康独特の文体で繰り出される不条理がつまった短編集。 中学生の時に初めて出会った町田康の作品で、これ以来虜になりました。

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2014/10/16

背筋がぞぞとするような物語が多い。 指先から流れ出た悪いものを食べた同僚の首が回転した挙句ぼとりと落ちたり、俺は凄いと嘯く男の鼻がもげたりする。 相変わらずの町田節で、時代劇や落語のような言い回しの端々にロックミュージックやらギャオスといった異物が混入してくる。 一体何が浄土なの...

背筋がぞぞとするような物語が多い。 指先から流れ出た悪いものを食べた同僚の首が回転した挙句ぼとりと落ちたり、俺は凄いと嘯く男の鼻がもげたりする。 相変わらずの町田節で、時代劇や落語のような言い回しの端々にロックミュージックやらギャオスといった異物が混入してくる。 一体何が浄土なのかを考えてみる。浄土という話は書かれていない。 人間の業や理不尽さを削ぎ落として露見させた先に浄土があるのだろうか。

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2014/04/04

短編集。 みんな本音を言い合う本音街。 中野に舞い降りた怪物ギャオス。 痛い男やイライラする男や 変な人達たくさん。 でも最後はスッキリしたー けけけけけ ビバカッパ!

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2014/02/21

ブックオフで買ったが、いざ読み出したら、あちこち蛍光マーカーでライン引きされている~ 全く集中できなく読めないので、買い替え予定(-_-;)

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2013/06/08

『「まあ、あの、まあ六月ぐらいからですねぇ、ひどいっていうか、あんまり無茶苦茶な、ちょっとあれが続くものですから、どんなものかなー、って思ったっていうか、まあこんな感じが、いつまで続くんだろうか、みたいなことがちょっとあれだったものですから」自分でもなにを言っているのか分からない...

『「まあ、あの、まあ六月ぐらいからですねぇ、ひどいっていうか、あんまり無茶苦茶な、ちょっとあれが続くものですから、どんなものかなー、って思ったっていうか、まあこんな感じが、いつまで続くんだろうか、みたいなことがちょっとあれだったものですから」自分でもなにを言っているのか分からない。』 「私はあなたと別れます。なぜならあなたが途轍もない馬鹿だと分かったからです。私はあなたのことがほとほとに嫌になりました。足は臭いし、チンポが臭いくせにフェラチオしろと言うし」 「わかりました。足とチンポも洗います。だから別れないでください」 「一日何回洗うのですか」 「足が一回、チンポが二回でどうでしょうか」 「やはり別れます。フェラチオ自体が面倒くさいのです」 「ではフェラチオは我慢します。その際、チンポは洗わなくていいですよね」 「別れます。そういう交渉をしてくること自体、腹が立ちます」 「では。フェラチオなしでチンポも足も洗いますよ」 「そういう問題ではないのです。考えてみればあなたは経済力もないし将来性もないし、この先つきあってもなんのよいこともないでしょう。だから私はあなたと別れます。さようなら」 『役所の窓口などでしばしば見かける、はるか年上で自分よりもずっと地位も収入も高い相手をもっぱら自らの無知と無教養によって自分のところに懇願、請願に来た劣った人間として見下してなめた態度をとる高卒・元ヤンキーのネエちゃんそっくりな尊大かつ横柄な口調で言ったらしい。』

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2013/03/25

町田康の短編集。 『犬死』 冴えない作家が謎の占い師ジョワンナ先生に会いに行く話。 『どぶさらえ』 町会でシカトされたあげくどぶさらえを任された男がビバカッパ!と叫ぶ話。 『あぱぱ踊り』 陰気な倉庫街で出会った両脇に踊る女2人を従え自分の“凄さ”に酔いしれる男。 そんな男の...

町田康の短編集。 『犬死』 冴えない作家が謎の占い師ジョワンナ先生に会いに行く話。 『どぶさらえ』 町会でシカトされたあげくどぶさらえを任された男がビバカッパ!と叫ぶ話。 『あぱぱ踊り』 陰気な倉庫街で出会った両脇に踊る女2人を従え自分の“凄さ”に酔いしれる男。 そんな男の“凄さ”の化けの皮を剥がすべくエケメという謎の店に行く話。 『本音街』 誰もみな本音しか言わない街、本音街。建前なしの清清しい話。 『ギャオスの話』 突然東京に現われて大都市を混乱に落としいれ、棲みついてしまったギャオスの話。 大怪獣を手なずける方法を偶然見つけ、日本人はギャオスを抱えて生きていく。 『一言主の神』 幼武尊(わかたけるのみこと)の前に突然現われた一言主の神の話。 一言主が口に出した単語は森ビルだろうが渋谷のギャルだろうがなんだろうが時代を越えて現われる。 そんな一言主が最後に発した言葉は「ボンベイサファイア」だった。 『自分の群像』 OL方原位多子と位多子が世話係をするボンクラな後輩温夫の話。 説明するのが難しい話ばかり。 というよりも説明したらつまらなくなる。 めちゃくちゃな展開や文章に読みながら何度も笑った。 特に好きだったのが『あぱぱ踊り』『どぶさらえ』『ギャオスの話』『一言主の神』『自分の群像』。 そうなんですほとんど全部好きなんです。

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2013/02/03

とにかくもう延々と悪い夢を見続けているような気分になる短編集。 どうしようもないボンクラがボンクラなりに日常生活を這い回っている最中に遭遇する不条理。あああ。救われない。←のような、這い回り方を丹念に見せる町田作品も好きですが、『浄土』収録作品はどちらかと云うと「不条理」側に重...

とにかくもう延々と悪い夢を見続けているような気分になる短編集。 どうしようもないボンクラがボンクラなりに日常生活を這い回っている最中に遭遇する不条理。あああ。救われない。←のような、這い回り方を丹念に見せる町田作品も好きですが、『浄土』収録作品はどちらかと云うと「不条理」側に重きが置かれているような。圧倒的不条理。 迫り来る大迷惑に対策を講じる訳でもなく、ひたすら「くんな。こっちくんな」と祈るものの結局蹂躙されまくる群集の一員であるなあ、私は。 なんて嘆息するのも束の間、徹底的に受身なくせに内心ではそれを良しとせず、お茶を濁す事で自我を守るのに必死な輩が、他の誰かにとっての「不条理」になるのだよ、みたいな事を最後の最後に思い知らされてしまって赤面すること頻り。 本当に、人間の厭な側面を突き付けるのに長けている作家さんだなあと思います。 「一言主の神」が大好き。 町田節で語られる古代日本の破天荒ぶり、相性抜群です。

Posted byブクログ