人くい鬼モーリス の商品レビュー
青春ファンタジックミステリ。 「人くい鬼」の存在は面白いけど、ミステリとしては普通。 前半はスイスイ読めて、中盤が少し退屈だった。
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微妙なわりにさらさら読めた。手軽な児童書。ふーん、へー、で?それで終わり?みたいな感じ。 モーリスの描写は面白かったが、それだけでは★★★にはちょっと足りない気がした。 終わりの方の手紙のやり取りや、大門との別れ方が、妙にリアルだった。それは好きだ。でも終わり方に、へーとしか出てこない。
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子どもの心をもつ者だけに見える「人くい鬼」モーリスと、その存在を守ろうとする少女、年上のお姉さんという、YAファンタジー要素をもりこんだミステリー。ですがまあ、基本的にはごくふつうの謎ときものです。犯人の動機とトリックが「はあ・・・」って感じなのはさておいても、せっかくの魅力的な...
子どもの心をもつ者だけに見える「人くい鬼」モーリスと、その存在を守ろうとする少女、年上のお姉さんという、YAファンタジー要素をもりこんだミステリー。ですがまあ、基本的にはごくふつうの謎ときものです。犯人の動機とトリックが「はあ・・・」って感じなのはさておいても、せっかくの魅力的なファンタジー設定をささえるYAのリアルさが決定的に欠けている。つまり、高級別荘地にお住まいの超美少女にも、その家庭教師にやってくる高校生の少女にも、思うままにならない現実と向き合いもがく子どもたちの切実さがまったくないんだよね。小説としての基本が薄っぺらなのをミステリでカバーしようとしても、そりゃダメでしょ。人くい鬼は、いいモチーフだったのになあ。もったいない。
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表紙の色合いが素敵。 人くい鬼モーリス。 ひらがなのくい。喰い、じゃないとこがポイント。 なので怖ろしいことはまったくなく。 正直、メリサちゃんがモーリスに食べさせるために人殺すつもり なのかしら、などと不吉なことを考えたりしたのだけれど そうじゃなかったのでよかった。 しかし、これはどーゆージャンルになるのかな? 殺人はおこるけど、探偵役が活躍っというわけでもなく。 つーかそんな理由で殺すなよ、と。まあ、最近は現実でも 漫画や小説の中でもとても簡単な理由で人が殺されるので そーゆー時代なんでしょうが。 一番びっくりだったのは智さんですね。 まさか、そんな理由で死んだふりするとは・・・・・・。 それってありなの?っとつっこみつつも、まあ全体として いいおはなしだったような気がします。 いわゆるひと夏の思い出、とゆーやつですね。 松尾さんは安楽椅子探偵ものがあるらしいので それを読みたいとずっと思ってるのですが、なかなか。
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不思議生物の話かと思ったら、殺人ミステリーだった。モーリスの話とミステリーの話のバランスがおかしい気がするが面白かった。
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本校は2008年(平成20年)に「女子高等学校」から「附属高等学校」に校名を変更、それまでの女子校から男女共学となり、年々男子生徒が増えてきています。 図書室は全校生徒が利用するところです。 その図書室模様はなかなか面白いものです。 昼休みのカウンターにて。 女子生徒二人から ...
本校は2008年(平成20年)に「女子高等学校」から「附属高等学校」に校名を変更、それまでの女子校から男女共学となり、年々男子生徒が増えてきています。 図書室は全校生徒が利用するところです。 その図書室模様はなかなか面白いものです。 昼休みのカウンターにて。 女子生徒二人から 「先生、いくつ?」と聞かれ 「えっ、年齢?」と少し躊躇していると 「20歳代?それとも30歳代?」と聞いてくるので (えっ!!この子たちから見たらそういう風に見えるのか!?)と驚いていると 男子生徒が 「どう見ても50やろ」と会話に加わりました。 すると、先の女子生徒が 「あかんやん」 「ほんま、あかんやん」と二人して男子生徒を睨みつけるので、男子生徒が 「えっ、だってどう見ても・・・・」と言うと、さらに女子生徒二人が 「なんでそんな事言うの!」 「ほんまやわ、なんでそんな事言うのよ!!」 「もう、あっち行ってよ!」と男子生徒を怒るので、 かわいそうな男子生徒は小声で (だって、どう見ても・・・。なんでやねん)とつぶやきながら閲覧室の隅に移動していきました。 女子生徒はおしゃまで可愛く 男子生徒は真面目で正直です。 では、松尾由美著 「人くい鬼モーリス」 『人くい鬼の【く】はひらがなだから気をつけてね。漢字の【人食い鬼】じゃなく- ふたりの少女にしか見えない人くい鬼の存在。 外界と遮断された別荘地で起きる連続死体消失事件。 人くい鬼の仕業じゃないとしたら、犯人はいったい誰?』 家庭教師を頼まれた女子高校生と10歳の少女とのたった1週間の間の出来事。 読ませどころは女子高校生と生意気だった少女との心の交流でしょうか。 とても面白いです。 子どもにしか見えない怪獣(?)が出てきますが、この本は子どもだましではありません。 面白くて、すぐ読めますよ。 読んだ後、「楽しかった♡」と思える本です。 分類 913/マ
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子供にしか見ることができないモーリスと呼ばれるかいぶつは、生物の死の直後の魂を食べる。 女子高生の信乃は山奥の別荘で芽理沙という大人びた美少女の家庭教師を引き受けることになるが、そんな折、その付近で転落事故が起き、確認された死体が忽然と消える。 主人公信乃が経験するひと夏の不思議...
子供にしか見ることができないモーリスと呼ばれるかいぶつは、生物の死の直後の魂を食べる。 女子高生の信乃は山奥の別荘で芽理沙という大人びた美少女の家庭教師を引き受けることになるが、そんな折、その付近で転落事故が起き、確認された死体が忽然と消える。 主人公信乃が経験するひと夏の不思議な体験。 気軽にスラスラと読めるミステリーものです。 事件らしい事件が起こるのは中盤以降でそこまでは状況説明的。 せっかくそこにページをさいているのだから、少女とモーリスの出逢いや、何故モーリスが納屋に住むようになったのかなど、芽理沙とモーリスとの関係をもう少し深く掘り下げて丁寧に描いてあるとより面白かったかも。 作者はミステリーとしてよりむしろファンタジー寄りに書きたかった趣があるだけに少しもったいなく感じました。 途中、時々でてくる太字の「なんですって?」は、一体何だったのだろう。
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初めての作家さん。装丁に惹かれて。 ふしぎなかいぶつと少女のものがたり。テーマは「少女の成長」か。気付いた人はさすがだと思うけど、このかいぶつの名前「モーリス」は『かいじゅうたちのいるところ』の作者、モーリス・センダックからとったもの(理由は作中にて)。本作もその絵本のようにフ...
初めての作家さん。装丁に惹かれて。 ふしぎなかいぶつと少女のものがたり。テーマは「少女の成長」か。気付いた人はさすがだと思うけど、このかいぶつの名前「モーリス」は『かいじゅうたちのいるところ』の作者、モーリス・センダックからとったもの(理由は作中にて)。本作もその絵本のようにファンタジーとの出会いと別れがどことなく切なくて温かい。サスペンスの部分が少々宙ぶらりんな感じがして、詰めが甘いかなと思ってしまった。
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「バルーンタウンの殺人」からずっと追い掛けて読んでる作家の一人。 大人には見えない「人くい鬼」と殺人事件が絡むファンタジー要素のあるミステリ。 犯人については、 「なんじゃ、その動機は!?甘えんな!人殺す位負担なら自分の腕を磨けよ!」とか思ったが、 すでに犯人が誰なのかとか、...
「バルーンタウンの殺人」からずっと追い掛けて読んでる作家の一人。 大人には見えない「人くい鬼」と殺人事件が絡むファンタジー要素のあるミステリ。 犯人については、 「なんじゃ、その動機は!?甘えんな!人殺す位負担なら自分の腕を磨けよ!」とか思ったが、 すでに犯人が誰なのかとか、どうでもいいくらいにモーリスや芽理沙に引き込まれていたので、がっかりしなかった。 新本格とかとはもとからタイプが違うしね。 後味よく読める作品でした。 lib
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タイトルどおり「人くい鬼」が出てきます。これは読んで字の如し、な特性を持つわけなんですけど……決して恐ろしい怪物の話じゃないんだよね。要素としては使われるけれど、事件の解明はしっかりと論理的なミステリです。 「人くい鬼」の存在を知るものと知らないものの推理は当然異なるけれど。そう...
タイトルどおり「人くい鬼」が出てきます。これは読んで字の如し、な特性を持つわけなんですけど……決して恐ろしい怪物の話じゃないんだよね。要素としては使われるけれど、事件の解明はしっかりと論理的なミステリです。 「人くい鬼」の存在を知るものと知らないものの推理は当然異なるけれど。そういう状況も読者にとっては楽しめる要素。全体的にあっさりと読める作品なんですが、軽々しくはなく充分に楽しめました。 しかしどうせなら、これは夏休みに読むのがふさわしいかもしれませんね。避暑地でゆっくり読みたい雰囲気です。
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