薬屋探偵怪奇譚 天上の羊 砂糖菓子の迷児 の商品レビュー

高里椎奈【著】

2022/02/06

母の代わりに姉に育てられた妹。姉は自分を犠牲にして妹を育てた。妹、東京の大学へ行くことに。姉は東京で水商売している。そんな姉が死んだ。どこも傷がないのに失血死。これは妖怪のしわざだと思った妹は、薬屋へ。
リベザルは真実にたどりつかない。
人間は思い込みで死ぬこともある。すごい実験があったんだね。
ふと姉は妹になりかわりたい、と思った。やっぱりやめます、とは言えなかったのかなぁ・・・悲しい結末だねぇ。
結局妖の仕業ではない。珍しくわかりやすい話だった。

2013/05/01

読むのに時間がかかってしまったけど読後感はとてもいい。リベザルの受けた依頼と、ニシの烏天狗がどう繋がるのかどう収集するのか、と思ってたけどその辺はやっぱり高里さん御上手。言波さんがこんなところで再登場するなんて、蒼い千鳥～を読み返そうかな、、。2013/04/30

2012/10/30

"天上の羊 砂糖菓子の迷児 薬屋探偵怪奇譚"高里椎奈著　講談社ノベルス(注意：2008/06/06発売)

・・・警察に失血死とされた姉の死体。妹は”妖”の仕業と考え、深山木薬店へ調査を依頼する。
深山木薬店・リベザルが調査に乗り出すが・・・。

・・・”薬屋探偵妖奇譚”シリーズから続く”薬屋探偵怪奇譚”シリーズ第二弾。
妹の為に身を粉にして頑張ってきた姉。姉の死を認められない妹。
”その時”姉は何を考えていたのか。
ちょっとしたすれ違いから発生した事件の真相。
身近な人ほどおざなりになりがちなので、ちょっと自戒しましたね。

本作にはちょくちょく旧シリーズのキャラも登場。人間の旧作キャラクタが出てくると、歳を取らない”妖”であるリベザル達ならではの苦悩が見えますね。
旧シリーズから本シリーズまでのリベザルの活動もちょろっと記載。頑張ってるなぁーっと感じさせてくれました。
が、まだまだ、旧店長の秋には及ばない面も多く成長中というイメージ。
シリーズ最終巻迄には立派な店長になって欲しいです。

・・・最新刊シリーズ第六弾が2012/11/07発売予定。”来鳴く木菟 日知り月 薬屋探偵怪奇譚”

2012/10/05

警察に失血死と断定された姉の死。
しかしその体に傷は一切なかった！？　
妹から相談を受けた妖怪雑事相談所の店長リベザルの前に立ちはだかったのは、師匠の秋だった－。
はたしてリベザルは事件を解決できるのか？

2011/08/28

結局みんな帰ってくるのかー。

でも前までのリベザルのウザさを考えれば(笑)
どんだけリベザル嫌いなんだよ…。
建築家探偵の蒼とかも嫌い。

そういえばラノベ嫌いって言っておきながら講談社のノベルスは好きみたいなー。
結局ラノベの素地はしっかりあるという(笑)

今は「神様のカルテ」が読んでみたいのです。
職業病により毎回新しいアニメを録画する日々なのです…。

萌えって分からん!!!!

2011/06/23

薬屋シリーズの３人が織り成す物語。
現在は店長を務めているリベザルに舞い込む依頼。
３人の関係は相変わらずのような、進化しているような。
リベザルの素直さ、頑張りにいつも応援したくなる。

これがこの本を一言で表すならこれ。
「かわいさ余って憎さ百倍」

2011/05/23

第二シリーズ2作目。　「小猿が僕に勝てないのは自然の掟に等しい。オマエは僕にはなれない。」「最大最強に気に入らないのは、自ら『馬鹿』という名称を付けて喜んでいる所だ」　　P.179　相変わらず厳しいね、秋は。　今更ですが、このシリーズはリベザルの成長物語です。　リベザルじゃないけど、原型座木の愛らしさに、きゅんきゅんしまくりです。

2010/12/30

オカルトファンタジー薬屋探偵怪奇譚第２作

読了日：2008.08.14
分　類：長編
ページ：234P
価　格：840円
発行日：2008年6月発行
出版社：講談社ノベルス
評　定：★★★

●作品データ●
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主人公 ：　リベザル
語り口 ：　３人称
ジャンル ：　オカルトファンタジー
対　象 ：　ヤングアダルト寄り
雰囲気 ：　やや理屈っぽい
結　末 ：　解決
オブジェ製作・撮影 ：　たかせひとみ
カバーデザイン ：　斉藤 昭 (Veia)
ブックデザイン ：　熊谷 博人・釜津 典之
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---【１００字紹介】-------------------------
警察に失血死とされた姉。しかし体に傷がなかったため、
妖に殺されたと考えた少女・未瑠が真相を求めて
深山木薬店改」にやってきた。依頼を受けたリベザルだが、
捜査に立ちはだかったのは秋だった。シリーズ第２弾
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「薬屋探偵妖綺談」から「薬屋探偵怪奇譚」へ移行しての2作目。リベザル、頑張ります。

今回の依頼者は、たった一人の家族であった姉を失った高校生の未瑠。親を失い、親代わりに苦労して自分を育ててくれた姉が、富士の麓で奇妙な遺体となって発見されたというのです。外傷はなく、状況としては「失血死が一番近い」と言われたため、これは妖のしわざではないかと疑い、深山木薬店にやってきたというわけ。

深山木薬店は、妖と人間の共存のため、その軋轢を解消するのが仕事であり、妖怪退治が主眼ではないのですが…、彼女の悲しい思いを受けて、リベザルは調査を引き受けます。しかし、師匠である秋は、それは元々の深山木薬店の方針ではない、というわけで、協力してくれそうにもありません。さて、リベザル、どうするのか…！？

本作では、秋の「深山木薬店」とリベザルの「深山木薬店 改（あらため）」の差異がはっきりと描かれます。まだまだ頼りないリベザル。でも新しい「深山木薬店 改」は確かに、リベザルのお店であり、このお話はリベザルの物語なのです。手探りしながら頑張り、進んでいくリベザル、それを見守る他の人々にも、影響を与えている…のかもしれません。さて…。

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文章・描写 ：★★★
展開・結末 ：★★★
キャラクタ ：★★★＋
独　自　性 ：★★★
読　後　感 ：★★★
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菜の花の一押しキャラ…リベザル

「一人で大丈夫というのは、勿論、立派だと思う。
　リベザルがとても頑張った証だね。けれど、大丈夫は、　
　一人でなくてはならないという意味ではないと思うから」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（座木）

2010/05/26

図書館より。初めての薬屋探偵。

中学生のころにもらった薬屋探偵の二次絵がついたペーパー（最近はこういう、ペーパーという言い方も古いのかな）を見てからずっと気になっていて、はや10年弱。
このたびようやく一作読了。

予想していたごとくやはり若干ラノベがかった作風で、正直なじめないのだが、リベザルとザギは好き。
ほかにもかっこいい国産探偵はいっぱいいるんですけどね、九十九十九だってヤコブだって火村だって好きなんですが、なんか作風がカラッと軽すぎてついてけないというか。歳ですかね。もともとの思考が本格推理・重厚路線だからでしょうが。

2009/10/04

これは、面白かった！
リベザルと秋のすれ違いっぷりといったらっ！
その間を、微妙に取り持つ座木…ホントに微妙なんですが…。
でも、好きなんです。