聖母のいない国 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 『風と共に去りぬ』はなぜ大衆文学なのか。 『赤毛のアン』に読者が惹かれる理由は。 トム・ソーヤーら悪童が愛される文化の問題は。 アーヴィングはフェミニストか。 “聖母のいない国”アメリカで生まれた小説がはらむ「恋愛」と「真実」をさまざまな視点から読み解いた挑発的文学論。 サントリー学芸賞受賞。 [ 目次 ] マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』―『風と共に去りぬ』はなぜ「大衆小説」なのか? マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』―グッド・バッド・ボーイの系譜 アーネスト・ヘミングウェイ『日はまた昇る』―不能であることの希望 J.D.サリンジャー『フラニーとゾーイー』―サリンジャーを正しく葬り去ること メアリー・マッカーシー『グループ』―マッカーシー『グループ』と「真実」の問題 ナサニエル・ホーソーン『緋文字』―夫の立場から読む姦通の文学 バーナード・マラマッド『アシスタント』―アメリカ版『レ・ミゼラブル』 イーディス・ウォートン『エイジ・オヴ・イノセンス』―禁忌なき時代、恋愛小説は死滅する ジョン・アーヴィング『サイダーハウス・ルール』―ジョン・アーヴィングはフェミニストか? ヘンリー・ジェイムズ『鳩の翼』―悲劇の後生き延びた女はデーモンになる ハーマン・ウォーク『ケイン号の叛乱』―勝った戦争のみが若者を成長させる ケイト・ミレットとエリカ・ジョング―ヘンリー・ミラーをめぐる二人の女 ルーシー・モンゴメリ『赤毛のアン』―実現すべき自己などない時 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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博覧強記で有名な小谷野先生ですが、ヨーロッパ文学に比べてアメリカ文学はそこまでお好きでないよう。特にサリンジャーはコテンパン(村上春樹同様毛嫌いしている)。ヘミングウェイも好きじゃなさそう。 まあアメリカ文学に限らず小谷野先生は大抵のものにグチグチ文句ばかり言う人なので、「なんだ...
博覧強記で有名な小谷野先生ですが、ヨーロッパ文学に比べてアメリカ文学はそこまでお好きでないよう。特にサリンジャーはコテンパン(村上春樹同様毛嫌いしている)。ヘミングウェイも好きじゃなさそう。 まあアメリカ文学に限らず小谷野先生は大抵のものにグチグチ文句ばかり言う人なので、「なんだこの偏屈親父は」と思いつつ、たまに苦笑いしながら読むのが小谷野敦の読み方。
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言われてみれば目からうろこ☆の内容 スリリングで面白かった。 ちょっとひねてるとこが、また良くて^^
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