オカンの嫁入り の商品レビュー

咲乃月音【著】

2018/08/16

大切なひとを亡くし続ける捨て男研ちゃん、研ちゃんに嫁ぐオカン、電車に乗れなくなったオカン大好きな娘たちが大阪で悲しんだり優しかったりしながら暮らしていく物語。

全くストーリーとは関係ないけど、この本の前に読んでいた北方健三先生のチンギス記。弟を殺しモンゴル平原を疾走しキャト氏をまとめあげるテムジンの話しが書かれた淡々とした日本語と、咲乃月音さんがひらがなで書く大阪で慎ましく暮らす物語を描いたのも日本語だということに、不思議な気持ちになる。

本って書くひとそのものだということと、そのひとそのものをちゃんと表現しきれる日本語だということ。

2014/08/13

『オカンの嫁入り』
－咲乃月音－

△

あおいちゃんで映画化されるから読んでみた。
すらすら読みやすい文体なんだけど
あまりぐっと来なかったなぁ。

オカンが末期の癌なんだが、最期のシーンは描かれていない。
普通ならありそうな感じなのに。
それがこの物語のいいところかも。
まだ病状が悪化していない時にみんなでお花見。
そこで終わっている。
きっと奇跡なんて起こらないんだけど、絶望は全く感じなかった。

捨て男のおじいさんの手紙には目頭熱くなった。
そう、ちょっと運が悪かっただけなんよね。

P.118
『言葉は簡単やのに言うのんは難しかったりするやんか』

2012/10/27

研ちゃんは超新塾のドラゴンさんのイメージだわ。

オチはわかっていた、わかっていた！

なのにー！

泣いてしまいました。
オカン･･･

2012/07/29

オカンの闘病話かと思いきや・・・娘の闘病話？
ブログ小説ならではの軽さ。
内容はたぶん軽いものではないのだけど。

めっちゃ泣ける！とまではいかなかったけど、オカンと捨て男、月子とセンセイの雰囲気はええ感じやった。

2012/05/09

大阪弁、母と娘の親子愛。
分かりやすいストーリーと展開だった。

ただひとつ、母親のかつて働いていた病院の医師と、主人公である娘が恋人同志であることが、引っかかるというか、どうしても不自然であると感じた。

話の中では、そのような偶然も有りなのかな？と考えながら読んだ記憶がある。

2011/08/29

好きな俳優さんの出演映画原作ということで。
こんな風に本を選ぶ日が来るとは（笑）

オカンひとり、娘ひとりの仲良し家族。
ある日、ベロンベロンになったオカンが
男を連れて帰ってきた。
「お母さん、この人と結婚することにしたから」
その男、研ちゃんはリーゼントに赤シャツ。
オカンの決断に戸惑い、反発する娘：月子だったが
研ちゃんの気さくな人柄と
研ちゃんに対する母の思いを知り、
再婚を受け入れていく。
しかし、念願の白無垢を着た母は
突然倒れ、救急車で運ばれ…

テンポ良く話が進み、
本の中ではどんどんと幸せムードが高まる一方で、
みんなが抱えているものがだんだん明らかになって
読者側はの気持ちは重たくなっていく。
オカンも月ちゃんも研ちゃんも
こぞって想像以上に大きな過去を抱えていて
みんな幸せになって欲しいと思っていたのに。
いや、これはこれで幸せの形なんだよな。

私の中で、オカンの選択は正直許せない。
どんなに寂しくても、
自分と同じ苦しみを相手にさせていいものか。
私は葬式で泣いてくれる人がいるだけでいいと思うけど
これは理想論なのかな。
実際に死を目前にしたら考え方変わっちゃうのかな。

研ちゃんがいい男過ぎて、ため息が出るよー。
ほわぁ。
早くWOWOWで映画やらんかな。

2011/08/20

大阪弁にはまるで関係のない自分だが、とても読み易かった。
登場人物が皆いい人で、苦労もしているのに底抜けに明るいところが余計に泣かせる。
良い本だった。

2011/07/25

本を読み終えた後映画も観た作品です。
お母さんのこと大事にしようって思える本だったなと思います。未だ喧嘩喧嘩の毎日ですが。
関西弁だったことも意外と読みやすかったです。泣けます。

2010/12/15

映画化されたということで読んでみました。
映画は観ていません。

登場人物のキャラがはっきりとしていてとても読みやすいです。
展開は分かりやすいのですが、キャラクターの良さなのか描写の良さなのか、最後の方は泣いてしまいました。

2010/10/22

映画を先に観た作品。
映像を思い出しながら読んでいったから、結構すらすらと読めた。映画を知らなくても、読みやすい作品だと思う。
心地よい関西弁、仲のよい母娘の間に起こるある出来事、ペットのハチのかわいさ・・・。
映画との違うところもあったけど、心温まる作品。