やっと本当の自分に出会えた 統合失調症と の商品レビュー

上森得男(著者)

2011/05/05

「図解決定版 統合失調症を乗りこえる！正しい知識と最新治療」は、医師の視点で書かれた統合失調症治療のための本でした。それに対して、この本は、患者およびその家族の視点で書かれた本です。

　患者の家族である著書の経験が、同じ境遇の人の参考になることを願って書かれた書籍です。前述の書との違いは、「ブレインバンク」や「障害者自立支援法」などより生活に密着した情報が記載されている点です。

　この法律は、小泉政権時の制定された記憶がある。当時は、何も知らなかったのだなと改めて感じました。必要なところをメモしておき、今後、少しずつ知識を増やしていこうと思います。

障害者自立支援法
　応能負担
　　能力に応じて行う
　応益負担
　　サービスにかかった費用の１割を利用者が負担する
　　従来は５％

問題点
　在宅サービスの支給費増大によるサービス量や財源の不足

応益負担の導入
　身体、知的、精神の３障害に対する福祉サービスの提供一元化と利用者したサービス量に応じて利用料金を当事者が負担する

ポイント
・障害者施策の一元化
・利用者本位のサービス体系に再編
・就労支援の抜本的強化
・サービス利用の手続きや基準の透明化、明確化
・安定的な財源の確保

障害者自立支援法は、仕組みが複雑である。
しかし、病気からの回復を目指す当事者、家族にとって法律の仕組みを知り、利用する当時だからこそ見える問題点を把握し、改善することが重要。