南伊豆高原殺人事件 新装版 の商品レビュー
とん、とん、とん、と、リズミカルに挿入される“、”が、強烈な印象を残さずにはいられない。適当な小学校教師に渡したら、けちでもつけられそうな勢い。 確かに自分が外国語、例えば英語の文章を読むときに、どこに区切りがあるのか理解できずに苦しむことがある。著者はもしかしたら日本語に慣れ親...
とん、とん、とん、と、リズミカルに挿入される“、”が、強烈な印象を残さずにはいられない。適当な小学校教師に渡したら、けちでもつけられそうな勢い。 確かに自分が外国語、例えば英語の文章を読むときに、どこに区切りがあるのか理解できずに苦しむことがある。著者はもしかしたら日本語に慣れ親しまない読者に対して、曖昧さを極力排除するべきだと考えたのかもしれない。 または、”、”がリズムを、旋律を、音楽を紬だし、俳句とも短歌とも異なる、日本語の文学の新たな地平を開いていく瞬間に、今自分が立ち会っているのかもしれない、とか、全く思わなかった。
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ミスター吉田,ミス吉田の募集。 創立24周年とのことで24歳の人を募集。 応募した女性が、設立27周年のはずだと調べているが、行方不明になる。 連続殺人事件が起こり,犯人が吉田の関係者に絞り込まれる。 誰が,何の身代わりなのか,裏の裏をつくような話し。 最後は十津川警部らの捜査の手がのびる。
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ミスター・ミス吉田が誰か、最初から気になるこの作品。 選考基準はかっこよさなのか、はたまた聡明さなのか。 はじめから気になってはいたが、実はそれがこの本の焦点ではなかった。よくよく掘り返していくと、解決したはずの強姦事件とつながっていく。 はじめから気づかせておきながら、なかなか解決に向かわせない西村氏の書き方。ずるい!
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