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細野晴臣 分福茶釜 の商品レビュー

4.5

14件のお客様レビュー

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2015/08/14

細野さんの言葉や生き方は、本当に細野さんの音楽そのものだなあと思う。若林恵さんによる構成もこの本の魅力のひとつ。

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2013/03/07

はっぴぃえんどの曲のように、静かにさりげなく、重要な言葉が耳に入ってくるようで、とても心地よいです。

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2012/09/06

細野さんの名言満載。年老いたロックというのは歴史上初めてのこと、創作の原点とは子作りである、音が小さいと皆聴いてくれる、などなど。テーマ毎に細かく分かれているので大変読み易いけど、内容は濃厚。全体通して強く主張されてたのは、年をとるって良いことだ、ということ。細野さんにそう言って...

細野さんの名言満載。年老いたロックというのは歴史上初めてのこと、創作の原点とは子作りである、音が小さいと皆聴いてくれる、などなど。テーマ毎に細かく分かれているので大変読み易いけど、内容は濃厚。全体通して強く主張されてたのは、年をとるって良いことだ、ということ。細野さんにそう言ってもらえると、これから老けて行くことにもなんだか前向きになれる気がしました。ありがたいコトバです。

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2012/07/09

厭世では決してないんだけど、どこか遠くから自分を見ているような、上品な話も下世話なこともおりまぜて、結局「人は変わるのだ」ということを伝えよう、としているようです。 文中に高田純次のことが出てきました。そうだ、どこか高田純次のにおいだったんだ!と、読みながらぼんやり感じていた何か...

厭世では決してないんだけど、どこか遠くから自分を見ているような、上品な話も下世話なこともおりまぜて、結局「人は変わるのだ」ということを伝えよう、としているようです。 文中に高田純次のことが出てきました。そうだ、どこか高田純次のにおいだったんだ!と、読みながらぼんやり感じていた何かがスッキリ。60過ぎていろいろどうでもいいんだけど、ちょっと種火が残っていて、もしかしてまた燃え盛るかもよ、と。年をとるのが楽しみになるような本です。

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2012/05/14

自己啓発本を読みあさっていた高校生から、少しずつ大人になって、新しい考え方や見方っていうのはエッセイとか実際に生きてる人の生きてる様考えてる事とかを近しい言葉で語られる本から得るようになってきた。 細野さんのこの本はすごく短い対談が集まったもので、それが細野さんらしい言葉で語られ...

自己啓発本を読みあさっていた高校生から、少しずつ大人になって、新しい考え方や見方っていうのはエッセイとか実際に生きてる人の生きてる様考えてる事とかを近しい言葉で語られる本から得るようになってきた。 細野さんのこの本はすごく短い対談が集まったもので、それが細野さんらしい言葉で語られていて、多分読む人の考え方見方によってその言葉の受け取り方が大きく変わったりするような、そういうヒントめいた本で私にはとても面白いものだった。 そのうちふらっとまた読みたくなる本。

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2012/03/05

最高!素敵に面白い! 細野さんの声が聞こえてくるみたい。鈴木さんとの掛け合いもイイ。 細野さんの言葉、考え方に触れているうちに、なんだか楽になれるね。 あとがきで鈴木さんが「会う前は元気がなくても長時間話したあと、身体がほっかほっかにあたたまってる」って書いていて「本当の励まし...

最高!素敵に面白い! 細野さんの声が聞こえてくるみたい。鈴木さんとの掛け合いもイイ。 細野さんの言葉、考え方に触れているうちに、なんだか楽になれるね。 あとがきで鈴木さんが「会う前は元気がなくても長時間話したあと、身体がほっかほっかにあたたまってる」って書いていて「本当の励ましとはこういうことを言うのだ」って。ほんと。 独り占めせず、本にしてくださってありがとう! ネイティブアメリカンに関する本、わたしも読んでみようかなぁと思っちゃった。 --- いつだかぼくは学生を相手に講義したことがあるんだよ。「君たちに、先天的に与えられている創造力っていうのは、まずは子どもをつくるということなんだ」と。で、「今の君たちには、それ以外にものをつくる術がないそして、モノをつくる術っていうのは先天的には与えられていなくて、それは一から自分で組み立てていくものだから、自分から接触していかないとできないよ」って。何が言いたかったかっていうと、それはつまり伝統を学ばなきゃダメだってことなの。 モノをつくるっていうと、みんな「自分的」なものばかりつくるでしょ。ぼく自身もそうだったから、それはよくわかる。でも、自分が編み出したと思っていたリズムも、実は昔からあったもので、そのことがわかったときに、モノづくりっていうのは何かが自分を通して過去から未来に通っていくだけだっていう風に感じたの。つまり、自分がどこにいるかっていうことを知ることは、人間にとって大事なことなんだよ。自分が未来に何を残すかなんていうことよりもね。」(p168)

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2012/01/20

細野さんの話を縁側で聴いてみたいと思っても、そんなのできるわけがない……けど、この本で実現不可能なゼイタクな体験をできてしまう。 どの曲もキメる細野さんは、どの言葉もキマる。ほんとにカッコいい。骨の髄までカッコいい。

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2010/06/20

『人と人が助け合える時代だったんだね。でもそれは努力して勝ち得たものじゃないから時代とともになくなっちゃうんだよ。今はそれを個人でも勝ち得ないとダメな風になってしまった。』 細野晴臣氏と鈴木惣一朗氏が人生問答。 (こちらでも一部掲載) 頭で考えていることは自分の一部であって、...

『人と人が助け合える時代だったんだね。でもそれは努力して勝ち得たものじゃないから時代とともになくなっちゃうんだよ。今はそれを個人でも勝ち得ないとダメな風になってしまった。』 細野晴臣氏と鈴木惣一朗氏が人生問答。 (こちらでも一部掲載) 頭で考えていることは自分の一部であって、ほとんどが無意識が支配しているんだろうけど、 細野さんはそれを素直に受け入れているようで それを軸として、自分の生き方を柔らかく語っていて、 いい感じに脱力して、羨ましく読み進めることができた。 60歳になったら、細野さんみたいなジジイになりたいなぁ(笑) 何か生きにくい世の中になっているって、最近特にと感じるけれども、 こんな時だから、「ああだこうだ考えず」に、どうせ「自分の意思でしか生きられない」 のだから、素直に感じるまま、後悔しないように進むしかないのかなぁ、 なんて思う。 世間のこと、世界のこと、老いること、祈ること、よりよく生きること、 こんなことを小声で話している細野さんの言葉は 作られている音楽と同じように心にすーぅっと、押しつけではなく染みこんできて、 読んでいるときは、その文章の空気からか、時間の進み方がゆっくり感じられた。 細野さんは、嗅覚について、 レコードには場所の匂いがするけど、i-podには全然匂いがしない、と語っていたけど、 感覚的なものが失われているということなんだろうな。 細野さんの音楽が好きな人は、本書を読むと感覚的なところを共感できると思うので、 より深く音楽が聴くことができるようになるかもしれませんよ。 この本から出る空気好きだな。 以下抜粋。 ・考えは変化しても、悩みそのものはあまり変わらない。 ・人は未来が見えなくなると過去にこだわるようになるんだ ・二つにわかれているようで、先は一緒になっているんだ。 ・悟りというのはひとつの世界じゃなくてプロセスなんだと思う。 ・何をやっても厳しすぎすのはよくないなっていうのかね、楽しくないとよくないって、そういう風になってきた。 ・「不二一体」って言葉が出てきて、ようするに昔の人は「頭で考えることと実際の行動を直結してきた」と書いてあるんですね。 ・「不二一体」ってのは、ある修行を通してじゃないとできないことだね。 ・孤独に耐えられない人間はモノはつくれない ・昔の広告宣伝っていうのは、家族に対して、ホームに対してなされていた。家庭という単位。それが崩壊したせいで個人に向けられてくる。それはとてもキツイことだなと思う。 ・人と人が助け合える時代だったんだね。でもそれは努力して勝ち得たものじゃないから時代とともになくなっちゃうんだよ。今はそれを個人でも勝ち得ないとダメな風になってしまった。 ・今の若者の特徴のひとつは、自分を守りすぎてコミュニケーションを遮断しちゃうってことだと思う。 ・今の若い人の心って柔らかく弱いんだろうね。キレイなんだと思う。ピュアでね。だからこそ守らないと崩壊しちゃう。だから周りを固めちゃう、ヨロイカブトで。 ・最近は稼げないミュージシャンと世間との格差がない。 ・頭で理解することはできる。でも皮膚感覚で理解ができていないんだと思う。 ・本当のことは小さな声でひそひそ語られる ・(沖縄の人は)言葉の外を感じ取る能力にたけている ・思われるより思ったほうがいい ・自尊心っていうのは嫉妬に結びついてるものでロクなものじゃない。 ・仏教では欲を持つなら、大欲に目覚めろってよく言う ・(悩みとは)聞いてあげるっていう行為が一番効果がある ・起こることに関しては受け入れる。去る者は追わず、来るものは拒まず。でも、本当に大事なものはとことん追い求める ・モノづくりっていうのは何かが自分を通して過去から未来に通っていくだけで風に感じた。自分がどこにいるかっていうことを知ることは、人間にとって大事なこと ・ものごとには完全な自由ってのはなくって、やっぱり枠っていうものがある。どんなものでもそうだよ。

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2010/04/01

 私は出版物の中でも、特に随筆やエッセイ形式のものが好きです。 筆者の日々の関心事が評論などと比べて、比較的生の形で述べられている からです。 本書は、文章が対話形式で、話し言葉を用いて書かれています。 そのため随筆やエッセイよりも、生の感覚がさらに進み、本を開くと筆者 が直接...

 私は出版物の中でも、特に随筆やエッセイ形式のものが好きです。 筆者の日々の関心事が評論などと比べて、比較的生の形で述べられている からです。 本書は、文章が対話形式で、話し言葉を用いて書かれています。 そのため随筆やエッセイよりも、生の感覚がさらに進み、本を開くと筆者 が直接話しかけてくるような印象さえ持ちました。  一般的に評論や論文で書かれる文章は、論理性や説得力を重視しますが、 本書から、きままな言葉が物事の本質をつく説得力を持つこともあると感 じました。 本書中に「自分が編み出したと思っていたリズムも、実は昔か らあったもので、そのことがわかったとき、モノ作りは何かが自分を通し て、過去から未来に通っていくだけだと感じたの。」 という一文がありま す。この文は人間が伝統的な存在であるということを表していると感じます。  本書は、著者の経験に基づく様々な知恵がふんだんにちりばめられた良書 だと思います。

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2009/12/29

この本は独特のリズムを持って、読み手を次の頁へ次の頁へと進行させます。敢えて苦言を呈するなら、その服部一成による装幀が個人的に生理的に受けつけないという事でしょう。

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