岡本太郎と太陽の塔 の商品レビュー
(感想) 太陽の塔はそのまま男根を示しているだろうし、大地(女神ガイア)=女性。屋根を突き破る、というのは、時代的にみても石原慎太郎の『太陽の季節』の男根障子破りだろう。 太陽の塔は・地下(過去) ・地上(現在) ・空中(未来)で、内部はその生命の進化の過程が直接的に表現されてい...
(感想) 太陽の塔はそのまま男根を示しているだろうし、大地(女神ガイア)=女性。屋根を突き破る、というのは、時代的にみても石原慎太郎の『太陽の季節』の男根障子破りだろう。 太陽の塔は・地下(過去) ・地上(現在) ・空中(未来)で、内部はその生命の進化の過程が直接的に表現されている。 そして、さきっちょは、金ぴかでキュートな未来の顔。 みなぎる男根から、群れは天高く未来に向かってほとばしり泳ぐ。女性性と結びつくことで、大地や過去から綿々と過去からchainは繋がっていく。 はてさて昨今、近代個人とゆうフレームは大量消費社会を経て、インターネットとスマートフォンでconnect されたことで消失しつつあり、かつての個人はnodeに。 こうして太陽の塔があらわしたような力強い生命のチェーンのフォーマット・書式がかわるとき、場に漂う意識のようなものだけは残るのかもしれない。電磁場にちょっとした凸凹、気づかれることのない、うすっらとしたしるしのような。 それは宇宙に馴染んでいて、生命が躍る温度とは遠い。 …としてみると、熱い血潮が光をいっぱいに受けて、生命を躍らせた奇跡はとてつもなく尊いようにおもえた。 * 私の文化人類ぽい本好きルーツは、昔知った太郎さんの作品からはじまってたように思う。(立体、著作とも) 太郎さんは天才だけど、ひらめきとexplosionよりは、繊細で緻密に織られた理屈が、美の発火点となりinspiration and vibrationの源となっているように思う。 * 写真が美しい。目からビームだしたり、当時の展示の様子がいい。
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太陽の塔のドキュメンタリー本 太陽の塔の中って空洞になってて、万博の展示物が今も残っているんだってさ
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太陽の塔の成り立ちから詳細に記載されています。 サブ・プロデューサが小松左京氏だったり、内部恐竜の制作が円谷プロで、色が現在の恐竜の参考になっていたり、今まで知らない事がたくさん載っていました。 リアルタイムで大阪万博に行けていないので、当時に行けた人が羨ましいですね。 で...
太陽の塔の成り立ちから詳細に記載されています。 サブ・プロデューサが小松左京氏だったり、内部恐竜の制作が円谷プロで、色が現在の恐竜の参考になっていたり、今まで知らない事がたくさん載っていました。 リアルタイムで大阪万博に行けていないので、当時に行けた人が羨ましいですね。 でも、今の太陽の塔も魅力的なので、観に行こう!
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今年2011年は岡本太郎生誕100年ということで、様々なイベント、テレビ特番、ドラマが用意された。 彼の最高傑作は、なんといっても太陽の塔。その誕生秘話、魅力を余すところなく伝えたのが、このビジュアルブックだ。 岡本太郎は1970年、大阪万博のテーマプロデューサーを依頼される...
今年2011年は岡本太郎生誕100年ということで、様々なイベント、テレビ特番、ドラマが用意された。 彼の最高傑作は、なんといっても太陽の塔。その誕生秘話、魅力を余すところなく伝えたのが、このビジュアルブックだ。 岡本太郎は1970年、大阪万博のテーマプロデューサーを依頼される。大阪万博のテーマは「進歩と調和」。しかし、岡本はこれが気に食わなかった。人間は本当に進歩したのか、調和というが、馴れ合いではないのか? 周囲からは「あの岡本が、体制側に組するのか」との批判を受けるが、批判を受ければ受けるほど、この男は燃え上がっていく。 「ベラボーなものをつくる」と岡本。 丹下健三設計の大屋根広場をぶち抜く、超原始的な「太陽の塔」の構想があっという間に出来上がった。 「今日の社会は人間の共同体としての、共通のリズムを失ってしまっている。ひとりひとりばらばらで、その個人がまた全体像のふくらみを持っていない。つまり自分自身が十全に自分ではないのだ。これからますます近代社会が組織化され、システムの網の目が整備されればされるほど、人間はその部品にすぎなくなり、全体像、ユニティの感動、威厳を失ってくる。 (中略) こういう時代だからこそ、新しい呪文、切り札が必要なのだ」 「進歩と調和」への彼なりのアンサーだった。 このエネルギーがぶつかりあうだろう大屋根広場で、生み出される真の「調和」を期待したのだろう。 ベラボーなものとは、西洋の近代主義と、日本古来の伝統を蹴っ飛ばしたもので、彼が好きな縄文の「美」、というか、「驚き」みたいなものを現代に蘇らせたものであった。 岡本はこうも言っている。 「集まってきた人が『なんだこれは』と驚き呆れながら、ついつい嬉しくなってにっこりとしてしまうようありたい」 当時、「なんだこれは」との批判も浴びた。しかし、万博というフェスタが終わり、ほとんどの建物や展示物は撤去される中、調和も進歩も嫌った太陽の塔だけが残った。恐るべし、岡本太郎。 同書は、ラフスケッチ、設計図、豊富な内部写真などで貴重な資料が満載。失われた第4の顔「地底の太陽」の写真なども載っている。
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