ながいながい旅 の商品レビュー
帝政ロシア崩壊後のエストニアは、旧ソ連軍とドイツ軍の侵攻が度重なる辛酸の歴史をもつ国・・・。この物語は、画家イロン・ヴィークランドが戦争から逃れるため、苦難の旅の果てにスウェ-デンに亡命した子供時代の辛い体験をもとに描かれました。 生まれの故郷エストニアを偲び、第二の祖国...
帝政ロシア崩壊後のエストニアは、旧ソ連軍とドイツ軍の侵攻が度重なる辛酸の歴史をもつ国・・・。この物語は、画家イロン・ヴィークランドが戦争から逃れるため、苦難の旅の果てにスウェ-デンに亡命した子供時代の辛い体験をもとに描かれました。 生まれの故郷エストニアを偲び、第二の祖国スウェ-デンに感謝の念を奉じ、自国を捨て避難を余儀なくされている世界の現状に、怒りと憤りのメッセ-ジがこもった感動の絵本です。
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この本は、絵を描かれたイロン・ヴィークランドさんの自伝。だから、場面ごとに楽しく遊んでいるところは色づかいも華やかだし、戦争の描写やイロンが病気になってしまうところは色が白黒が多くてつらい、悲しい感じが伝わってきた。 犬が死んでしまったところも、絵が悲痛さを表現していて・・・ で...
この本は、絵を描かれたイロン・ヴィークランドさんの自伝。だから、場面ごとに楽しく遊んでいるところは色づかいも華やかだし、戦争の描写やイロンが病気になってしまうところは色が白黒が多くてつらい、悲しい感じが伝わってきた。 犬が死んでしまったところも、絵が悲痛さを表現していて・・・ でも最後はイロンの人生に色がたくさん出てこれてよかった。 ニュースで見るような難民の生活の一部を切り取っただけのものではなく、一人の少女がどうやって難民になったかということが、少女目線で語られている。 最後のページの、訳者の石井さんの文章もとてもよかった。
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やかましむらシリーズの挿絵作家さんの自伝絵本です つらいつらい過去なのに さらっと読めてしまったなぁ
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「エストニア紀行」で梨木香歩が紹介していた本。 周りの国々に翻弄されてきたエストニア。 小さな女のこと名前のない犬。 美しいエストニアの風景。 彼女の眼にはほんとにほんとに美しくみえたんだろうな。 戦争はどこにでもあることが悲しい。 なくなってほしい。ほんとに。 いつか...
「エストニア紀行」で梨木香歩が紹介していた本。 周りの国々に翻弄されてきたエストニア。 小さな女のこと名前のない犬。 美しいエストニアの風景。 彼女の眼にはほんとにほんとに美しくみえたんだろうな。 戦争はどこにでもあることが悲しい。 なくなってほしい。ほんとに。 いつかその記憶を乗り越えることができたとしても、戦争の記憶は本来の人生に必要なものではないのだから。
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A・リンドグレーン作品の挿絵で有名なイロン・ヴィークラントが、子どもの時にたった一人で生まれ故郷を離れて、スウェーデンへ移った頃の話を挿絵で描いています。エストニアは第二次世界大戦中はドイツに、ドイツが去った後はソ連に占拠され、彼女は他の避難民とともに船でスウェーデンへ渡ったそう...
A・リンドグレーン作品の挿絵で有名なイロン・ヴィークラントが、子どもの時にたった一人で生まれ故郷を離れて、スウェーデンへ移った頃の話を挿絵で描いています。エストニアは第二次世界大戦中はドイツに、ドイツが去った後はソ連に占拠され、彼女は他の避難民とともに船でスウェーデンへ渡ったそうです。兵士に愛犬を殺されたりと悲しい思いをしながらも、友達と遊んだり、学校へ行ったりといった故郷での想い出が美しい絵で表現されています。 文章を書いたラーゲルクランツも収容所を経てスウェーデンへ逃れたとのことです。
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