1,800円以上の注文で送料無料

沈まぬ太陽 の商品レビュー

4.4

7件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/02/11

1巻読了時の感想 「日本航空と、実在する同社社員で同社の労働組合役員である人物の体験に基づいて脚色、再構成されたフィクション社会派作品」ということで、臨場感がある。 まだ一冊目なので、内容がとても面白い! ということはあまり感じないのですが、ぐいぐい読み進んでしまう。筆力か。...

1巻読了時の感想 「日本航空と、実在する同社社員で同社の労働組合役員である人物の体験に基づいて脚色、再構成されたフィクション社会派作品」ということで、臨場感がある。 まだ一冊目なので、内容がとても面白い! ということはあまり感じないのですが、ぐいぐい読み進んでしまう。筆力か。 池井戸潤氏の「半沢直樹」では、はじめ、半沢が苦境に立たされて、あまりページ数をかけずに反撃に転じるが、「沈まぬ太陽」では、一冊目ではまだまだ反撃に転じる気配はない。 実話に基づいているということで、実際に反撃になるのかはわからないが、反撃に転じなくてもよいのではないか、生き様の話なのではないか、と思ったりしている。 払ってもいい金額:600円 (少し以前の本のため、若干割り引きました。内容は重厚だと思います) ------------------------------- 全巻読み終わっての感想 結局、反撃に転じるという描写はなかったが、因果応報という触りは見えたような来たする。 要するに、反撃が重要ではない、ということだろうか。 御巣鷹山篇はヘビーな内容。 この本を書き上げた著者(や協力者)の力量や気力、取材力などに敬意を表します。

Posted byブクログ

2019/08/26

日航機事故の時に実在した人物をモデルにして書いたらしい。 実在のモデルがいるせいか、話は克明に描かれており、エンドもハッピーエンドというわけにはいかない。 山崎豊子作品らしく、話は重い。

Posted byブクログ

2013/02/16

手法として賛否両論あるようですが、フィクションと割り切っても、「信念を貫いて生きる」ということについて、もう一度考えさせられました。 この長い物語の中で主人公が心から笑った場面がいくらあったか?御巣鷹山の事故現場の描写も迫力がありましたが、雨の空港での家族との別れのシーンは、心に...

手法として賛否両論あるようですが、フィクションと割り切っても、「信念を貫いて生きる」ということについて、もう一度考えさせられました。 この長い物語の中で主人公が心から笑った場面がいくらあったか?御巣鷹山の事故現場の描写も迫力がありましたが、雨の空港での家族との別れのシーンは、心にずっと残ったままです。

Posted byブクログ

2018/03/10

5冊を3日間で読み終わる。 読みやすいが、かなりハードな内容だった。 「恩地元」が主人公。 10年は、仕事に専念しようとしたが、 8年目に、労組委員長を、八馬という委員長に、無理矢理押しつけられる。友人の行天も職場改革のために立ち上がれと支援する。 現場での不満が、渦巻いてお...

5冊を3日間で読み終わる。 読みやすいが、かなりハードな内容だった。 「恩地元」が主人公。 10年は、仕事に専念しようとしたが、 8年目に、労組委員長を、八馬という委員長に、無理矢理押しつけられる。友人の行天も職場改革のために立ち上がれと支援する。 現場での不満が、渦巻いており、その改善のために努力するが、 会社は、特殊な独立法人であり、問題の解決がなかなかできない。 スト権を確立し、ストを行使することになる。 そのことで、アカ呼ばわりされ、2期続け、 結局、委員長を降りた時点で、カラチ、テヘラン、ナイロビととばされること10年。 飛行機事故の多発のなかで、裁判の結果、本社にもどされる。 しかし、純然たる窓際族。 飛行機が、御巣鷹に激突し、521名のたくさんの命を奪うという事故をおこすなかで、会社のあり方が問われる。 会長に繊維会社の会長が、三顧の礼出むかえられ、 その会長の人道主義的采配で、恩地は、名誉回復する。 会長は、現場に基づき、「絶対安全」と、「公平な人事」を訴える。 しかし、困難は、さらに、会社の病巣にふれることで、不協和音が出始め、会社の再建は、結局おぼつかなくなってしまう。 そして、また、恩地が、ナイロビへとばされるところで、幕を閉じる。 航空行政は、政治と密接不可分の利益が発生するところであり、 そこから腐敗も生まれる。 また、労働貴族達の利権も深く絡んでくる。「差別」にめげずに闘う。 堂本、八馬、三成、岩合、轟。 行天の不確かな態度と戦術 生き残りをかけて、つねに保身をはかっていく。 不公平という言葉を日本人は、あまり気にしない。 公平に見るということの訓練ができていないからだ。

Posted byブクログ

2012/04/04

3巻目 御巣鷹山篇 が のリアルさ! 520名+1名のご冥福を改めて祈ります。 今年の夏は御巣鷹山に登ります! 官僚以上の官僚社会!JALの現状はどうなんでしょう? 長かったですが、約一月で読み切った感じです。 山崎豊子さんの文章はとっても読みやすい! あっと言う間に読み切れるの...

3巻目 御巣鷹山篇 が のリアルさ! 520名+1名のご冥福を改めて祈ります。 今年の夏は御巣鷹山に登ります! 官僚以上の官僚社会!JALの現状はどうなんでしょう? 長かったですが、約一月で読み切った感じです。 山崎豊子さんの文章はとっても読みやすい! あっと言う間に読み切れるのは先生の文体のスムーズさなのでしょう。 また、暫くしたら長編読んでみたいですね。

Posted byブクログ

2009/10/04

週刊新潮連載時、週刊新潮がJAL機内から姿を消したというエピソードを持つ『沈まぬ太陽』。報復人事、御巣鷹山、利潤追求…、その人間模様と社会性、壮絶な事故の描写は他の追随を許さない生々しさがあります。『白い巨塔』の財前&里見助教授を彷彿とさせる恩地&行天の対決も怖い…。巻末の取材協...

週刊新潮連載時、週刊新潮がJAL機内から姿を消したというエピソードを持つ『沈まぬ太陽』。報復人事、御巣鷹山、利潤追求…、その人間模様と社会性、壮絶な事故の描写は他の追随を許さない生々しさがあります。『白い巨塔』の財前&里見助教授を彷彿とさせる恩地&行天の対決も怖い…。巻末の取材協力者と主要参考文献の一覧も圧巻です。

Posted byブクログ

2009/10/04

日本航空をモデルに書かれた小説です。 労働組合関係、御巣鷹山の事故、政治家とのつながりetc・・・ 大企業の権力構造・利権構造を見せられた。 元新聞記者の作者が書いただけあり、すごくリアリティ。 フィクションなのかノンフィクションなのか、読んでいるうちに分からなくなるほ...

日本航空をモデルに書かれた小説です。 労働組合関係、御巣鷹山の事故、政治家とのつながりetc・・・ 大企業の権力構造・利権構造を見せられた。 元新聞記者の作者が書いただけあり、すごくリアリティ。 フィクションなのかノンフィクションなのか、読んでいるうちに分からなくなるほどでした。 御巣鷹山事故について、小説に書かれていることが全てが事実とは言い切れないんだけど… あまり詳しく知らなかっただけにショックをうけました。 “起こるべくして起こった”事故。 遺族の人たちの気持ちを思うと、決して風化させてはいけない事故だと改めて感じました。 JAL=悪で書かれていますが、大企業には多かれ少なかれ、このようなブラックな部分ってどこにでもあるような気がします。 会社の理不尽さに、自分の信念や正義感を貫こうとする恩地さん。 ココまでは…無理かもしれないけど。 何時だって恩地さん寄りの人間でいたいな、と感じました。 5巻まであり、長い小説だけど、読み出すととまりません!! 内容は重たいけど、読んで良かった本です。

Posted byブクログ