爆麗音-バクレオン-(2) の商品レビュー

山田秋太郎(著者)

2010/02/07

　興奮に満ちる観客たち。激しく高鳴る鼓動、オンガク。それらを生み出しているのは、歩夢である。そのことを、人ごみの中で思いしらされる、歩夢のグループの仲間・高遠。
　一方、御伽園家に訪れるジークフリート・ガンディーニ。御伽園家の没落ぶりに嘆息をもらし、そして、御伽園家の祖父が彼に初演を許さなかった“ミカゾノのピアノソナタ零”の楽譜を閲覧させてもらえるように頼む。そこで導き出される答え―――。年老いた自分ではもう弾くことは叶わない。娘には期待をしていない。ならば息子をつくればいい、そしてそれには。
　烈の父・優が解雇された理由、ガンディーニの娘であるヴィオレッタが父を軽蔑している理由、烈の才能、樹里絵の母親に対する嫌悪、がまざまざと映し出される。
　受け止めきれぬ想いは何処に吐露すればいいのだろうか。それは誰にも、わからない。

2009/10/04

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面白いけれど、登場人物がちょっと多すぎか
巻末に人物相関図あるけど
それでも足りぬほど複雑
パッサカリアは必読か