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重力から逃れて の商品レビュー

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2024/05/20
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重力から逃れて 主人公は元宇宙飛行士。といっても宇宙飛行士の話ではありません。 中年となり、奥さんとは離婚。息子はインドで怪しげな修行中、自分は過去の残滓で航空関係の会社の顧問。 さあどおする? と考える間もなく、ステレオタイプな結末が。。 息子の知り合いの女性と仲良くなって、息子を怪しげな宗教団体から救出することで和解。 果ては、インディアンの老人との禅問答で生きることの意味を悟ってめでたしめでたし。 こういう小説を読んで、アメリカ人の中年は元気を出したりするんだろうか? 少なくても日本の中年である竹蔵は、全くリアルな感覚が持てませんでした。 リアルな感覚なんてフィクションにはいらないという人もいるかと思いますが、敢えてリアルな感覚で心を揺さぶられることが読書の醍醐味だと思います。ここで言うリアルの定義は、「自分なりの納得感」です。 「ハイペリオン」シリーズや「夜更けのエントロピー」が良かっただけに、残念。 竹蔵

Posted byブクログ