平和の地政学 の商品レビュー
米国の安全保障戦略の根っこの部分を理解する上で非常に有意義な本。ww2中に書かれた本だが、現在の情勢に通ずる分析も多い。 現在に当てはめて考えるとき、極東で大国として台頭する中国(@リムランド)とロシア(@ハートランド)を結託させるべきではないと思う。
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有名な地政学者であるスパイクマンの思想についてふれることができる本である。著者はスパイクマンとなっているが、実際にはスパイクマンの死後に残された資料を元に、秘書の手により最終的に編纂されたものであるようだ。批判を加えながらもマッキンダーを下敷きにしているので、併せて読む方が良いだ...
有名な地政学者であるスパイクマンの思想についてふれることができる本である。著者はスパイクマンとなっているが、実際にはスパイクマンの死後に残された資料を元に、秘書の手により最終的に編纂されたものであるようだ。批判を加えながらもマッキンダーを下敷きにしているので、併せて読む方が良いだろう。
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日米が開戦した直後、学会にて、将来、合衆国は、日独両国と強固な同盟関係を築かなければならない、と説いた著者。当時は相当バッシングを受けたようだが、戦後から今日に至るまで彼の言うとおりになっている。マッキンダーのハートランド理論を修正、発展させたリムランド理論は、今後の我が国の価値...
日米が開戦した直後、学会にて、将来、合衆国は、日独両国と強固な同盟関係を築かなければならない、と説いた著者。当時は相当バッシングを受けたようだが、戦後から今日に至るまで彼の言うとおりになっている。マッキンダーのハートランド理論を修正、発展させたリムランド理論は、今後の我が国の価値観外交に影響を与え続けるだろう。一読の価値あり。
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真珠湾攻撃の時点で、アメリカは戦後日本と組むべきと主張したスパイクマンの先見性には驚きです。ハートランド国家の封じ込めや、リムランド地帯の国家同士を結託させない等、現在のアメリカの外交政策がスパイクマンの理論を受け継いでいる事がよく分かります。アメリカが考える日本の地政学上の立場...
真珠湾攻撃の時点で、アメリカは戦後日本と組むべきと主張したスパイクマンの先見性には驚きです。ハートランド国家の封じ込めや、リムランド地帯の国家同士を結託させない等、現在のアメリカの外交政策がスパイクマンの理論を受け継いでいる事がよく分かります。アメリカが考える日本の地政学上の立場が、この本を通すとよく見えてくるのも刺激的でした
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アメリカの地政学的なポジションを総合的に考えてみると、アメリカはユーラシア大陸だけでなくアフリカとオーストラリアにも地理的に囲まれている。 パワーという要素は絶対に消滅することはない。
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地政学の考え方や地政学で使用するべき地図の選び方に始まり、国家のおかれている状況―資源、人口、環境など―の違い、当時知られていた用語の解説があり、その上で今後(第二次世界大戦後)アメリががとるべき戦略について述べている。 興味深いのはエアパワーについての言及で、「航空基地」「...
地政学の考え方や地政学で使用するべき地図の選び方に始まり、国家のおかれている状況―資源、人口、環境など―の違い、当時知られていた用語の解説があり、その上で今後(第二次世界大戦後)アメリががとるべき戦略について述べている。 興味深いのはエアパワーについての言及で、「航空基地」「補給」の2点からエアパワーには限界があることを指摘していることである。大きな成果をあげていたエアパワーに対して冷静な目でそれを見ている。また第二次世界大戦後の世界の予測についても、ロシアが脅威となること、インド・中国の台頭などかなりの精度で的中させていることも特筆に値する。これも地理的な要素が国際関係に影響をあたえることを見抜いていたからこその分析ではないかと思う。 アメリカのとるべき戦略をまとめた一冊であるが、コンパクトかつ分かりやすくまとまっているので地政学の教科書としても十分使える内容となっていた。
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1943年になくなった スパイクマン(スピークマン)の講義録などを整理して地政学としてまとめた本を翻訳した書。 戦時と平和時の地理であるとか、地図の種類と特徴であるとかを基礎論として、西半球、ユーラシア大陸の分析を含めて、安全保障の戦略を書いている。驚くほど当たっていることがお...
1943年になくなった スパイクマン(スピークマン)の講義録などを整理して地政学としてまとめた本を翻訳した書。 戦時と平和時の地理であるとか、地図の種類と特徴であるとかを基礎論として、西半球、ユーラシア大陸の分析を含めて、安全保障の戦略を書いている。驚くほど当たっていることがおおく、知性によって未来を予測していると考えられる。 日本でも基本的な地政学はやった方がよいと感じた。
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著者がスパイクマンとなっていますが、実際に彼の手になるのは収録された図面だけです。本文はと言えば彼の元秘書が「スパイクマンならこう考え記述するだろう」という思いで書いたので、純粋にスパイクマンの著作とは言えないことに注意が必要です。でもそれに注意しさえすれば、生前のスパイクマンガ...
著者がスパイクマンとなっていますが、実際に彼の手になるのは収録された図面だけです。本文はと言えば彼の元秘書が「スパイクマンならこう考え記述するだろう」という思いで書いたので、純粋にスパイクマンの著作とは言えないことに注意が必要です。でもそれに注意しさえすれば、生前のスパイクマンガ提唱した思考枠組をちゃんと知ることができます。
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