奇跡の人・塙保己一 の商品レビュー

堺正一(著者)

2023/10/05

同じエピソードが何度も何度も繰り返し出てくる、読んでて疲れるような構成。後半は流し読み。
一番知りたかった、「なぜヘレン・ケラーの母が塙保己一を知っていたのか」が大体分かったので良しとする。（伊沢修二が留学中にグラハム・ベルと交流があった事、伊沢修二は自分が編纂した教科書にエピソードを掲載する位には塙保己一を重視していた事から、恐らく伊沢→ベル→ケラー母の流れで伝わったのではと筆者は推測している）

2017/03/26

「胸を張りなさい。自信を持ちなさい」とヘレンは遠く離れた沖縄の人たちのことを決して忘れてはいなかったのです。このとき、すでに75歳という高齢でした 「障害者が住みやすい社会は、全ての人たちが住みやすい社会である」という考え 埼玉県立盲学校、ここは平和・真理・正義を愛し、自らの障害を克服し、仲間とともに、たくましく、生きていく力を身に付けた人」を「目指す人間像」として掲げています

2012/06/21

塙保己一を調べていて読んだ本。
テーマは興味深いが書き方が気に入らない。
タイトルも気に入らない。

2009/10/04

盲目は不自由なれど不幸にあらず

ヘレン・ケラーが心の支えとした人。そのヘレン・ケラーの存在に励まされた鳥居篤治郎。

私生活では離婚したり妾もいたようだ。好きになれない人もいるようだが、僕はそれ以上に大きな功績、想像を絶する努力を尊敬する。一つの才能があるだけいいと思う。

伊能忠敬と同時代に生きたのだね。
差別と偏見の強い時代に生き、政府の政策を変えるほどの功績を成し遂げた塙保己一は、誰かに伝えていきたい。

徳川光圀の『大日本史』の校正にも関わった保己一のエピソードと、昔旅の途中のそれは、見返すという点で同じだ。周りが認める。っとえいくら経っても、認めさせる。本人が意識的であり、無意識であっても、悔しい想いをかならず倍返しする。

伊藤博文と山尾こう康三が、保己一の子供を殺害したとは意外だ。

もっと知られていい人だと思う。埼玉が誇る偉人。なんでだろう。もっと教科書でフィーチャーされてもいいのに。

あ、日本第一号、二号の女医(正式な医師免許を所得した、という点で)って北埼玉の生まれなんだと。

盲人だから。‥これしかない？

保己一はそんな発想をしていなかった。自分で勝ち取った学問で身を立てる職業、検校。

勇気を与えてくれる存在。計り知れない努力。僕なんてまだまだ。これからだ・・

インスパイアされた本。

09年01月07日23時58分36秒より更新