CDブック H.G.ウェルズの宇宙戦争 の商品レビュー
H・G・ウェルズ原作「宇宙戦争」をアメリカでラジオドラマ化したもの。 原作はイギリスが舞台だけれどラジオはアメリカ舞台に変えられている。 原作感想はこちら https://booklog.jp/item/1/4036525409 放送は曲者俳優オーソン・ウェルズが責任者を務める...
H・G・ウェルズ原作「宇宙戦争」をアメリカでラジオドラマ化したもの。 原作はイギリスが舞台だけれどラジオはアメリカ舞台に変えられている。 原作感想はこちら https://booklog.jp/item/1/4036525409 放送は曲者俳優オーソン・ウェルズが責任者を務めるマーキュリー劇団主宰で、開始前には「これから『宇宙戦争』ドラマを演じるよ」という断りをしているし、 冒頭はまさに「宇宙戦争」の一文。「私たちは今20世紀初めのこの世界が、人間を上回る知的存在しかし人間と同様にいつかは死ぬべき者たちによって綿密に監視されていたことを知っています。私たちはいまでは人類がいろいろな事象に忙殺されている間に、自分たちが詳細に観察、研究されていることを知っています。おそらくそれはちょうど人間が顕微鏡を使って一滴の水の中で群がり繁殖する短命の生物を詳細に観察するのと同様に念密であったことでしょう」から始まっている。 しかし実際の放送が、ラジオでの音楽番組の最中に、「火星人が襲いアメリカが破壊されている」というニュースをちりばめ、それにはラジオアナウンサー、現場実況者、宇宙科学研究者、目撃者のインタビューなどを巧みに入れたため、実際に始まっていると本気にする人たちで電話が鳴り続け、実際に避難する人々も多かったとのこと。 放送が行われた当時はナチス・ドイツの台頭により、開戦への緊張感が高まっていたという世情も影響していたらしい。第二次世界大戦はこの三年後に始まる。 こちらはCDと日本語訳および英語解説書のセット。 英語は全く分からん(あれーー学校でちゃんと習ったはずなのにな~~(~_~;))のですが、音楽番組の最終にオーソン・ウェルズとかが「番組の途中ですが緊急ニュースを…」みたいに「宇宙戦争劇」を差し込んでいて、確かにうまいなーーという感じだ。 解説書には英文と日本語訳、そして英語の解説も載っているので、英語の勉強にも良いのではないでしょうか。(それでも私には無理だが××)
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1時間ほどのCDを聞きながら、訳本を追って行きました。映画は、トム・クルーズのThe War of the Worldsでは有名ですが、実際のラジオドラマを聴くというので、当時に想いを馳せることができるのもまた贅沢かと。ラジオ放送の途中に入るオーケストラが何とも哀愁たっぷりです。...
1時間ほどのCDを聞きながら、訳本を追って行きました。映画は、トム・クルーズのThe War of the Worldsでは有名ですが、実際のラジオドラマを聴くというので、当時に想いを馳せることができるのもまた贅沢かと。ラジオ放送の途中に入るオーケストラが何とも哀愁たっぷりです。 ともかく貴重な逸品。
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