1,800円以上の注文で送料無料

二十世紀フランス小説 の商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/10/02

20世紀のフランス文学史についてもう少し詳しく知りたかったので読みました。 時代を20世紀に絞っていることもあり、コンパクトながらもいろいろと細かい説明もあったりして面白かったです。たいていの文学史の本は、ヌーヴォー・ロマンの作家がわーっと並べられて最後の方はバルトやドゥールー...

20世紀のフランス文学史についてもう少し詳しく知りたかったので読みました。 時代を20世紀に絞っていることもあり、コンパクトながらもいろいろと細かい説明もあったりして面白かったです。たいていの文学史の本は、ヌーヴォー・ロマンの作家がわーっと並べられて最後の方はバルトやドゥールーズが登場しておしまい、というパターンが多いように思いますが、この本はそんなこともなくきちんとまとめてあります。 もともとフランス語の翻訳本ということもあって、若干日本語だと不思議?な表現も見受けられました。まあ、「フランス語だと何て書いてあったのだろう」なんてことを考えながら読んでいるとこれまた楽しめましたが(笑) 1998年にフランスで書かれたものを翻訳しているそうなので、最新と言えるかはまた微妙な問題ですが、よくわからない印象を抱いてしまいがちな(実際よくわからないようにも思いますが)20世紀仏文学史を概観するには良書ではないでしょうか。

Posted byブクログ

2010/07/06

[ 内容 ] プルーストからペレックやトゥーサン、そして日本では未邦訳の作家にいたるまで一挙に紹介。 個々の作品の出自と背景、作品どうしの相互関係を解説しつつ、小説というジャンルの特異性と絶えざる変容をあきらかにする。 読書の愉しみを倍増させる、頼れる読書案内。 [ 目次 ] ...

[ 内容 ] プルーストからペレックやトゥーサン、そして日本では未邦訳の作家にいたるまで一挙に紹介。 個々の作品の出自と背景、作品どうしの相互関係を解説しつつ、小説というジャンルの特異性と絶えざる変容をあきらかにする。 読書の愉しみを倍増させる、頼れる読書案内。 [ 目次 ] 小説の野心 危機のジャンル(一九〇〇~一九一三年) 第1部 戦争から戦争(一九一四~一九四〇年)(全体作品(時間と小説) 詩的レシ 決定論と自由のあいだで 現代の心的外傷) 第2部 刷新-異議申し立てと探究(一九四〇~一九六八年)(モラルと小説形式 出来事の危機 ヌーヴォー・ロマン) 第3部 物語使用法(一九六八~一九九七年)(寓話、探索、捜索 伝記(自伝)の空間 形式主義と発明) 読者について [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ