悩む力 の商品レビュー
読まなかった
書き込みがあり読む気がしない。購入前に分かっていれば買わなかった。
OM
自由に生きることが可能であるゆえの苦しさとどう向き合うべきかを、夏目漱石やウェーバーの思想をたどりながら書き記している本。100年も前に生きていた二人だけれども、戦後の発達しきった社会で生きているという点で現代の私たちと同じだからこそ、通ずる考え方や悩みがあるのがとても興味深かっ...
自由に生きることが可能であるゆえの苦しさとどう向き合うべきかを、夏目漱石やウェーバーの思想をたどりながら書き記している本。100年も前に生きていた二人だけれども、戦後の発達しきった社会で生きているという点で現代の私たちと同じだからこそ、通ずる考え方や悩みがあるのがとても興味深かった。 自由だから故の悩みを解決するためにだした作者の結論が、「悩み抜くこと」だというのが、(曖昧な感想ではあるけど)良いなあと思った。情報が溢れ、技術が進歩した社会で生きると、たくさん手段はあるけれど、結局一番自分が納得できて信用できる方法は自分で悩んで結論を出すことなのだなと思った。 15年以上も前に書かれたとは思えないほど、2024年現在を正確に捉えられている内容だったので驚いた。だけどよく考えてみると、細かな技術や価値観は進化しているが、戦後の発達しきった世界で自由に暮らすことが出来るという重要な点が同じであるため、15年前も今もぶつかる悩みは同じなのかもしれない。そして今後も自由な生き方があるが故の悩みを抱える人は多くいるだろうから、この本は今後も色褪せることなく読み継がれていくのだろうなと思った。(とても素敵な本だと思ったのでぜひ読み継がれていってほしい)
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
社会経済の猛烈な変化に晒された現代人にも通じる悩みを百年前に直視した夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、最後まで悩みを手放すことなく、真の強さを掴み取る生き方を提唱する。 本書は悩むことを肯定し、「悩んで悩んで、悩み抜け!」と読者を鼓舞する。 こちらの方が、「悩んでいても仕方ないよ」と言われるよりどれだけ救いとなることか。 「自我/金/知性/青春/信仰/働くこと/愛/死/老い」について、「まじめに」悩みぬくことを勧める。 悩める者の一人として、励ましとなる言葉に満ちていました。
Posted by
「悩んだ末に、どうにでもなれと突き抜ける横着者になれ」というメッセージにしびれた。 自分はまだ悩んでもいない。 もっと自分自身と向きあって悩まないと、いつまでたっても自己を持てない子どものままな気がする。
Posted by
著者、姜尚中さんの作品、ブクログ登録は2冊目になります。 どのような方か、ウィキペディアで再確認しておきましょう。 ---引用開始 姜 尚中(カン サンジュン、朝鮮語:강 상중、英語:Kang Sang-jung, 1950年(昭和25年)8月12日 - )は、日本の政治学者...
著者、姜尚中さんの作品、ブクログ登録は2冊目になります。 どのような方か、ウィキペディアで再確認しておきましょう。 ---引用開始 姜 尚中(カン サンジュン、朝鮮語:강 상중、英語:Kang Sang-jung, 1950年(昭和25年)8月12日 - )は、日本の政治学者。東京大学名誉教授・熊本県立劇場館長。2018年4月から、長崎県の学校法人鎮西学院学院長・理事に就任。専門は政治学・政治思想史。特にアジア地域主義論・日本の帝国主義を対象としたポストコロニアル理論研究。所属事務所は三桂。熊本県熊本市出身。 在日韓国人二世。通名は永野 鉄男(ながの てつお)。姜尚中の日本式の音読みは「キョウ ショウチュウ」。 ---引用終了 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 情報ネットワークや市場経済圏の拡大にともなう猛烈な変化に対して、多くの人々がストレスを感じている。格差は広がり、自殺者も増加の一途を辿る中、自己肯定もできず、楽観的にもなれず、スピリチュアルな世界にも逃げ込めない人たちは、どう生きれば良いのだろうか?本書では、こうした苦しみを百年前に直視した夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、最後まで「悩み」を手放すことなく真の強さを掴み取る生き方を提唱する。現代を代表する政治学者の学識と経験が生んだ珠玉の一冊。生まじめで不器用な心に宿る無限の可能性とは。 ---引用終了 本作に登場する、夏目漱石とマックス・ウェーバーの生年と没年を確認しておきます。 夏目漱石(1867~1916) マックス・ウェーバー(1864~1920)
Posted by
「何のために働くのか」「変わらぬ愛はあるか」「なぜ死んではいけないか」 昔から考えていた、そして30になっても全然答えはわからない問に、これだ!とまで言わなくてもなんとなく、ああそういうことなのかなと思わせてくれました。例えがわかりやすくて結構刺さりました。
Posted by
第六章 何のために働くのか に納得 この問いの答えは著者によると、 他者(家族以外)からのアテンションであると。
Posted by
感想 悩みと一生付き合う。巷に溢れる、悩みを手放すという教え。生きている限り悩みを放棄するのはおおよそ不可能。それならうまく付き合っていく。
Posted by
アイデンティティも時代も国も家庭環境も…。 私はずっと悩み続けてきたし、まだ悩み続ける。 でもそれは決して悪い事ではないし、むしろ糧でしかないと思える。 放棄したり誰かに委ねるのは楽かもしれない。 けれども、と私は思う。 やはりそれは力になるのだ。
Posted by
何が悪いのかわからないが、余り頭に入ってこない文章だった。 2人の歴史上の人物の考え方から自我を確立するための方法を探るといった内容。 自分って何だろうと考えるきっかけになりました。
Posted by