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転換期における水田農業の展開と経営対応 の商品レビュー

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2009/10/07

集中講義で利用。技術者とともに研究をするスタイルの農業経済学者である梅本先生が自著とともに現代の農業問題を色々と語ってくださいました。 非常に面白い講義でした。中型機械体系で規模の経済性を消滅させるものが分散錯圃だけではなく、袋詰めなど機械化から取り残された作業の中にあるのではな...

集中講義で利用。技術者とともに研究をするスタイルの農業経済学者である梅本先生が自著とともに現代の農業問題を色々と語ってくださいました。 非常に面白い講義でした。中型機械体系で規模の経済性を消滅させるものが分散錯圃だけではなく、袋詰めなど機械化から取り残された作業の中にあるのではないか、 というのは経営技術論(ご本人は農法論といういい方は安易に使うべきでないとおっしゃっていたが)の真骨頂ではなかろうかと思いました。 経済学は良くも悪くもこうした部分を捨象して分析しているところがありますし、色々考えさせられます。 しかし、こうした中型技術体系の限界や、新しい粗放的農業技術の普及には、大規模農業経営や、企業型の農業経営の到来以外に解決方法があるのかな?という気もした。 政策面での誘導ができるのかどうかも、丁寧に検討されるべきだと思う。そう考えていくと、農業経済にもそれなりの役割が見えてくるような気がする。 ともあれ、読み返して農業経営・経営者が直面する制度に詳しくなれる一冊であることは間違いない。

Posted byブクログ