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傍観者の時代 の商品レビュー

4.4

14件のお客様レビュー

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2019/03/13

フロイトやトルーマンなどの歴史上の人物について、ドラッカーがリアルタイムで語っていることが新鮮に感じられた。 内容は、ドラッカーの経歴の中で出会った人たちとのエピソード。面白い本でした。

Posted byブクログ

2017/04/30

ドラッカーは、実は、それほど好きではない。 なんでかというと、説教くさいというか、すごくストイックな感じがあって、「真摯であれ」みたいなところに引っ掛かりを感じている。 が、今、読んでも全く古くなく、「強み」へのフォーカスとか、世の中が、ポジティブ・アプローチ的なほうにやっと...

ドラッカーは、実は、それほど好きではない。 なんでかというと、説教くさいというか、すごくストイックな感じがあって、「真摯であれ」みたいなところに引っ掛かりを感じている。 が、今、読んでも全く古くなく、「強み」へのフォーカスとか、世の中が、ポジティブ・アプローチ的なほうにやっと追いついたんだという感慨もある。 そういうわけで、結構、いろいろな発見があるので、ときどき思い出したみたいに、読んでいる。 というなかで、なんとなく、ドラッカーの自伝的な要素もある本書を読んでみることに。 自伝といっても、第1次世界大戦と第2次世界大戦の間のオーストリア、ヨーロッパ、アメリカの話し。そして、自分というより、その時代に知り合った人々の話し。 有名な人もいれば、忘れられている人もいる。でも、それぞれがとてもユニークでイキイキと人生を生きている感じ。本当に面白いエピソードが満載。 そして、ドラッカーの周りにいた人のことをしることで、ドラッカーが生涯をかけて、マネジメントの世界でやろうとしていたことの根源が浮かび上がってくる。 ドラッカーは、「全体主義」を二度と起こさないために、企業というものの役割に期待をしていて、そのためのマネジメントを深めることになった、という話しはどこかで読んだことがあったけど、本当に、そうなんだね。 今、「全体主義」に関心をもっているので、そういう意味でも、個人的には結構ツボにハマった感じで、これを読むことで、ドラッカーが、ぐっと切実なものになってくる気がした。 ちょっとドラッカーの最初の3冊「経済人の終わり」「産業人の未来」「企業とはなにか」を読まなきゃという気になった。

Posted byブクログ

2016/06/03

ドラッカーのすごさが詰まった本だと思う。 ドラッカーと聞くと、大抵の人は「ああ、マネジメントを開発した人でしょ」「ビジネス書の大家だよね」と言った返事が返ってくる。とんでもない。 ドラッカーは「人が幸せに生きるためにはどうすればいいのか?」を常に考えながら、人や社会全体を鋭い...

ドラッカーのすごさが詰まった本だと思う。 ドラッカーと聞くと、大抵の人は「ああ、マネジメントを開発した人でしょ」「ビジネス書の大家だよね」と言った返事が返ってくる。とんでもない。 ドラッカーは「人が幸せに生きるためにはどうすればいいのか?」を常に考えながら、人や社会全体を鋭い視点で洞察し続けた人だ。 これからの社会を見通したうえで「これから我々人類は、何を考え、どのように生きていくのがよいのか」を考えた結果として生み出したのが、マネジメントやイノベーションと言った概念達なのだ。この順番を決して間違えてはいけない。 第二次正解大戦前にナチスに真摯に対峙し、ナチスの本質の見抜いたこと。戦後アメリカにわたり、これからの人々の幸せのために「組織」の質を上げることが不可欠であると見抜いたこと。「組織」とは営利組織だけではなく、21世紀はむしろNPOが人々の幸せに貢献する時代になると予言したこと。 上記はすべてビジネスの枠に囚われていては決してできないことだろう。人類全体を包括する視点で物事を考えてこそ、初めてできることだと思う。

Posted byブクログ

2014/08/16

この本を思うとき浮かんでくる言葉は「豊穣」かな。 2つの大戦を生き、激動の欧州から混乱のアメリカへ渡り、時代を動かした有名無名の人物と共にした濃密な時間。 本との相性は、そこに描かれた世界も無論のことながら、描き語る著者を好きか嫌いかが大きいのだけれど、この本のプロローグの「水溜...

この本を思うとき浮かんでくる言葉は「豊穣」かな。 2つの大戦を生き、激動の欧州から混乱のアメリカへ渡り、時代を動かした有名無名の人物と共にした濃密な時間。 本との相性は、そこに描かれた世界も無論のことながら、描き語る著者を好きか嫌いかが大きいのだけれど、この本のプロローグの「水溜りは好きである。この年になっても好きである。じゃぶじゃぶいう感触がたまらない」だけで、大好き決定。続く第1章のおばあちゃんのエピソードで、こんな素敵なおばあちゃんの孫なら素敵でない訳がないことを確信。 既にすごい勢いで繰り返し読んでるんだけど、もう少し読む。

Posted byブクログ

2013/05/23

本ブログで売れた本 : 投資十八番 http://gw07.net/archives/6563853.html

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2012/11/12

名著です。ドラッカーが関わりのあった人々の人生を辿りつつその時代の流れを語る手法で、作者自身の半生も語られてます。自らを傍観者とする作者の社会の見方は、決して奢らず、それでいて非常に鋭い。作者の自叙伝でもあるこの作品。過去の出来事だからといっても多分現代に通じることもあり非常に面...

名著です。ドラッカーが関わりのあった人々の人生を辿りつつその時代の流れを語る手法で、作者自身の半生も語られてます。自らを傍観者とする作者の社会の見方は、決して奢らず、それでいて非常に鋭い。作者の自叙伝でもあるこの作品。過去の出来事だからといっても多分現代に通じることもあり非常に面白く読めました。

Posted byブクログ

2011/12/06

経営学・マネジメント分野で多数執筆している有名なドラッカー氏の自伝的作品。自らを傍観者と称する著者の時代への先見性、人物に対する洞察力の鋭さを感じさせ、同時に第一次世界大戦から第二次世界大戦の狭間の時代を生き、動かしてきた一流の仕事人たちの人生にも触れることができます。ただドラッ...

経営学・マネジメント分野で多数執筆している有名なドラッカー氏の自伝的作品。自らを傍観者と称する著者の時代への先見性、人物に対する洞察力の鋭さを感じさせ、同時に第一次世界大戦から第二次世界大戦の狭間の時代を生き、動かしてきた一流の仕事人たちの人生にも触れることができます。ただドラッカーの作品にあまり馴染みがない自分としては先に氏の代表作を何冊か読んだあとに読むべきだったと思います。そうすれば氏の思想の本質・淵源に迫ることができる著になったかと思いました。

Posted byブクログ

2011/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドラッカーさんの自伝書。 ドラッカー好きにとってはたまらない一冊だと思う。 ドラッカーさんは数多くの名著・名言を残しているが、どのような人生の中でそのような考えに至ったかを知ることができる。 その中でも最も印象的だったのは、ナチズムの中で悪について考えたとき「無関心が最大の悪」だという結論に至った点である。 接点があったかどうかわからないが同じ時代を生きたマザー・テレサも同じことを言っている。 <注目した箇所> ■ドラッカーが中年の将校の職案内をした時の話。プライドを傷つけることになったとしても、真実を受け入れなければならないことを示している。それが長い信頼関係につながる。p43 ■少なくとも私にとって正しい学び方とはうまくいっているものを探し、成果を上げる人を探すことだということを知った。成功から学ばなければならないと思った。p71 ■教えることは一種の才能である。技能や習慣によって得るものではなく、生まれつきの個性である。;p76 ■ソクラテスは教えることのできるのは学ぶことについてであり、何かを学ぶのは生徒であるとして。p79 ■公の世界では、芸術や研究活動と異なり、今年手の成果だけでは不足である。継続性が必要である。すると大物の後には大物が必要ということになる。ところが通常大物の後には空白が生じる。p176 ■最大の悪は無関心。p200 ■最も優れたビジネスマンは最も個別的、最も具体的なことから出発して一般化に達する。p238 ■私のマネジメントと産業秩序についての仕事の中では職場コミュニティと責任ある従業員という考えが最も独特でありかつ最も重要だったと思う。p325

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2011/10/15

他の著書とは異なり、ドラッカーが成長する過程で出会った人々、欧州・米国で出会った人々について記したもので、社会学・経営学とは異なった趣がある。出てくるヒトは結構高名か、その当時権力があったか、という類で、こういう人たちと知遇があったドラッカーの人脈はスゴイなと。捉え方によって良書...

他の著書とは異なり、ドラッカーが成長する過程で出会った人々、欧州・米国で出会った人々について記したもので、社会学・経営学とは異なった趣がある。出てくるヒトは結構高名か、その当時権力があったか、という類で、こういう人たちと知遇があったドラッカーの人脈はスゴイなと。捉え方によって良書でもあり、つまらない雑学書でもある。

Posted byブクログ

2011/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上辺だけなぞればユダヤ人讃歌の様でもあり鼻につく読み始めだったが、実のところ読み終えてみると、ドラッカーを読み解く上で鍵となる「真摯」という言葉が全編を通し脈々と流れることに気がつかされる。と同時に、他作品をドラッカーの言葉をして形になったものとすれば、この「傍観者の時代」に僕はドラッカーの心により近い言葉以前を認めざるを得ず、それは「詩」を読むような感覚でもあり、その立ち位置からこの書と向き合ったとき、改めて「真摯」という言葉の難しさを目の当たりにすることになった。

Posted byブクログ