建築家の小屋:プライベート・リトリート の商品レビュー
小屋といっても、日本の住宅事情に照らし合わせば、十分立派な住宅に見えるものも多い。そんな日本の建築からは、伊東豊雄設計「馬込沢の家」、石田敏明設計「富士山の家」のみが掲載されている。個性的であったり、優れた最小限住宅はもっとたくさんありそうなものだが、日本にばかり偏らないようにす...
小屋といっても、日本の住宅事情に照らし合わせば、十分立派な住宅に見えるものも多い。そんな日本の建築からは、伊東豊雄設計「馬込沢の家」、石田敏明設計「富士山の家」のみが掲載されている。個性的であったり、優れた最小限住宅はもっとたくさんありそうなものだが、日本にばかり偏らないようにする意図だろう。有名なものとしては、コルビュジエの「カップマルタン」だ。小屋というには豪華すぎるのは、フィリップ・ジョンソン自邸。リートフェルトの「プロトタイプ」は12角形の家だ。 ユージーン・リーバウトの「オールスト近郊の週末住宅」は、まるで月着陸船のような足の上にシンプルな直方体の小屋が乗っている。屋根には半球上のキャノピーがあって周囲を見渡せる。SFや宇宙的なものが好きな僕にとっては気に入った家だ。 でも、ユージーン・リーバウトのHPには("onder constructie"(建設中)というページが多い。既に竣工した建築について、クリックするとこう表示されるのはパラドックス?それとも、ベルギー流のジョーク?) 本書は2000年に刊行された書の新装版。旧版を見てないが、どちらにしろ写真がすべてモノクロで、写真が小さく見応えがない。それぞれの写真とともに、間取り図と簡単な解説が掲載されている。
Posted by
- 1