赤いダイヤ(上) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
相場師を描いた経済小説としては,既に古典といってよい.学生時代に読んで多大な影響を受けた本. 内容はブル派とベア派に分かれ,小豆相場をオモチャのように操作して壮絶な仕手戦を繰り広げる話. この赤いダイヤ(商品小豆)に魅せられて,私は大学卒業後直ぐに商品先物にのめり込んだという...(笑)
Posted by
相場小説の金字塔。事業に失敗仕手入水自殺をしようとした木塚慶太を助けたのはもと大陸浪人で『赤いダイヤ』とも『赤い魔物』とも言われる小豆相場に全てをかける森玄こと森玄一郎だった。 小豆と書いて「ショウズ」と読む人はほぼ間違いなく小豆相場の経験者ないし商品先物取引の現役、もし...
相場小説の金字塔。事業に失敗仕手入水自殺をしようとした木塚慶太を助けたのはもと大陸浪人で『赤いダイヤ』とも『赤い魔物』とも言われる小豆相場に全てをかける森玄こと森玄一郎だった。 小豆と書いて「ショウズ」と読む人はほぼ間違いなく小豆相場の経験者ないし商品先物取引の現役、もしくは元外務員である。この小説は半年前くらいに読んで、いままたここに記事を書くためにまた読み直したのですが、読み終え経て一言 『何度読んでもこの小説は面白い!!』 と僕は再度うなった。物語は商売に失敗して入水自殺を図った「トランパー」の異名をとる主人公の木塚慶太を助けたのは相場師の『森玄』こと森玄一郎だった。そして木塚慶太はリテンションの売買で復帰したあと森玄が『赤い魔物』と恐れる小豆の先物取引に魅入られるようになる。というものですが これも実在する人間をモデルにしているのとこれまた実際にあった事件をモデルにしているだけに臨場感がすさまじいです。そしてこの物語のヒロインであるウイルスン・美子こと井戸美子の悪女ぶりがたまりません。読んでいる僕ですら 『こんなイイ女にだったら騙されてもいいナ・・・」 とさえ思わせるほどです。 物語の後半で、山崎種二がモデルの悪役が出てくる場面があり、前半だけでも最後まで息をつかせぬ展開になっています。
Posted by
商品先物の小豆相場を舞台にした小説です。 昭和30年代が舞台なので、時代背景がちょっと古いのですが、 それがかえって面白い。 上下2冊あってボリュームもなかなかのものでしたが、 ワクワクしながらあっという間に読めました。 ちなみに、DVDも観ました。 原作と違って”喜劇”になっ...
商品先物の小豆相場を舞台にした小説です。 昭和30年代が舞台なので、時代背景がちょっと古いのですが、 それがかえって面白い。 上下2冊あってボリュームもなかなかのものでしたが、 ワクワクしながらあっという間に読めました。 ちなみに、DVDも観ました。 原作と違って”喜劇”になっていたのでびっくり! でもそれはそれで、かなり面白かったです。 藤田まことさんが若い!
Posted by
- 1