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黒死館殺人事件 の商品レビュー

3.6

13件のお客様レビュー

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日本ミステリ史三大奇…

日本ミステリ史三大奇書の一つ。ペダントリーがすさまじく、気を抜くと訳がわからなくなる。

文庫OFF

2023/06/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

推理小説をあまり読まないけれど、なんとなく読んでみた。登場人物の知識量が凄まじく、読んでいて見知らぬ言葉の土石流状態。それでも何故だか妙なことに抗う気も抜け出す気にもならず流されながら読み終えた。何度かゾクリとする場面もあり、奇妙な何かが遺った。面白かったと思う。7割ほどよくわからなかったような気もするけれど。

Posted byブクログ

2021/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『ドグラ・マグラ』と並ぶ三大奇書とのことで昔購入してやっと読了だが 衒学に全くついていけずかつストーリーも分からない と思ったら衒学のところ著者の適当なの? 解題 難解語彙・事項のかなりの部分が、苦し紛れの捏造と、観念連合の過敏性に基く錯誤の産物と推定されることである。これは、虫太郎の知識が、背後に体系を有する深遠なものでなく、蚕の蝕む桑の葉のように薄いものであったことを示唆する。 えっ、えっ、そうなの? 『虚無への供物』『ドグラ・マグラ』とも大興奮で読んだのに本書は残念

Posted byブクログ

2018/02/03

手に入れてからいったい何年(下手したら十年)積ん読状態だったんだろう。 奇書といわれる本書。江戸川乱歩も夢野久作も好きだし(『ドグラ・マグラ』は若い頃読了)ゴシック趣味も好物。でもなんとなく手付かず。 この度入院でベッドから動けないのを幸い、逃げられない状態で読み始める。まずそ...

手に入れてからいったい何年(下手したら十年)積ん読状態だったんだろう。 奇書といわれる本書。江戸川乱歩も夢野久作も好きだし(『ドグラ・マグラ』は若い頃読了)ゴシック趣味も好物。でもなんとなく手付かず。 この度入院でベッドから動けないのを幸い、逃げられない状態で読み始める。まずその圧倒的な情報量に話の筋を見失い、読み流しつつも読了にまるまる1日かかる。 結局、細かいトリックだのは文字に埋もれて希薄になり、探偵と関係者達との会話も芝居がかったやりとりばかりで結局何が言いたいのか浅学の身にはわからず。 舞台装置のみならなかなか魅力的というか、怪しい洋館に曰くありげな一族と一定のファンがいるジャンルなんだけれど。 自分は活字中毒だ、ミステリーマニアだと自負する方は読んでみては。

Posted byブクログ

2018/01/13

20世紀に読了。現代教養文庫で小栗虫太郎傑作選全4巻を揃えて読んだ。 桃源社の全集も当時古書店にあったが、他の作家を入手するのに元手がかかり、文庫で我慢することになったが充分堪能できた。 後日、東京創元社の日本探偵小説全集や二十世紀鉄仮面を購入して虫太郎ワールドを楽しんだ。

Posted byブクログ

2016/12/15

最近、河出文庫で出たもので読み直していたのだが、読めない漢字でルビのふっていないものがけっこうあるので閉口していたところ、たまたま立ち寄った古本屋さんでこの版を見つけて購入し、そのまま並行して読み終えた。 やはり創元推理文庫の「小栗虫太郎集」とこれが二大決定版なのではないか。巻末...

最近、河出文庫で出たもので読み直していたのだが、読めない漢字でルビのふっていないものがけっこうあるので閉口していたところ、たまたま立ち寄った古本屋さんでこの版を見つけて購入し、そのまま並行して読み終えた。 やはり創元推理文庫の「小栗虫太郎集」とこれが二大決定版なのではないか。巻末の正誤対照表や編者の解説も含めてとても貴重なもので、これがいま新刊で入手できないのはとても残念なことに思う。 意外と本の外装や挿絵は重要で、黒っぽい創元推理文庫版で読むとかなり陰気な雰囲気になるし、白っぽいこの版だとこの館にも昼間がある(実際、意外と日中のシーンは多い)ことに気づかされるようにもっとニュートラルに読める。このイメージそのままにどこかの文庫で復活されないかなぁ。

Posted byブクログ

2014/10/26

「黒死館殺人事件」小栗虫太郎◆歴史、呪術、暗号、宗教、科学、医学、文学、心理学ありとあらゆる知識をぶち込んで熟成させた怪物じみたミステリ。知識の誤りもあるそうですが、ここまでくると多分飾り立てること自体に意味があるんだろうなぁと、理解できないなりにその徹底ぶりに圧倒された。

Posted byブクログ

2014/06/29

先月松山俊太郎氏が亡くなられたとのことなので、氏といえば真っ先に思い出すこの本を再読。 わからない言葉があると調べずにはいられないような人には一生かかっても読了することはできない本で、このような本にパラノイアックともいえる校訂を加えた教養文庫版は驚嘆の一言。 よく難解と言われも...

先月松山俊太郎氏が亡くなられたとのことなので、氏といえば真っ先に思い出すこの本を再読。 わからない言葉があると調べずにはいられないような人には一生かかっても読了することはできない本で、このような本にパラノイアックともいえる校訂を加えた教養文庫版は驚嘆の一言。 よく難解と言われもするが、基本的には全部を理解しようとはせずに、バカミスと言われても仕方ない法水の推理に「何訳分かんないこと言ってんの」とか「そんなアホな」とツッコミを入れていくのが一番楽しい読み方のはず。何が何だかわからないけれど、とにかくすごいものを読んでいると読者に思わせることのできる作品というのは滅多にない。 実際のところ、ジャンルこそ違うものの埴谷雄高の 「死霊」の方がよっほど難解。 それにしても松山氏による完全版はもう幻になってしまったのかと思うと本当に残念だ。

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2013/04/04

「ドグラ・マグラ」「虚無への供物」とそしてこの「黒死館殺人事件」は日本の三大奇書とよばれていますが、それだけに非常に読みづらく、時間がかかりました。壮大なスケールなのは判るけれど、京極夏彦の最初に読んだ姑獲鳥の夏を30倍読みにくくした感じです。 なので謎解きと言うよりは読み続ける...

「ドグラ・マグラ」「虚無への供物」とそしてこの「黒死館殺人事件」は日本の三大奇書とよばれていますが、それだけに非常に読みづらく、時間がかかりました。壮大なスケールなのは判るけれど、京極夏彦の最初に読んだ姑獲鳥の夏を30倍読みにくくした感じです。 なので謎解きと言うよりは読み続けることに必死です。 二度とよみたくない。読者への愛情の感じられない、物識りをひけらかしただけの駄作です。

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2012/03/14

「日本三大ミステリ」ってことだけで、さしたる予備知識もなく購読、そして後悔。 ストーリーは思い切り簡単に書けば、「不気味な館に住む一族の末裔とその関係者に起こる不可解かつ残忍な連続殺人事件」なのだが、とにかく複雑、というか登場人物が誰も彼も百科全書的博覧強記の持ち主で、延々と続...

「日本三大ミステリ」ってことだけで、さしたる予備知識もなく購読、そして後悔。 ストーリーは思い切り簡単に書けば、「不気味な館に住む一族の末裔とその関係者に起こる不可解かつ残忍な連続殺人事件」なのだが、とにかく複雑、というか登場人物が誰も彼も百科全書的博覧強記の持ち主で、延々と続くペダンティックな台詞と記述に???マークが頭中を駆け巡る。読書中に何度も叫んだのは「あ゛~っ、訳わかんねぇ!!」 途中から衒学的な記述は意図的に斜め読みしていた。自分にはこの作品、凄いのははわかるんだが、面白さはついぞ理解できなかった……。

Posted byブクログ