四捨五入殺人事件 の商品レビュー
井上ひさしの短め小説は読みやすいし読みごたえあるし、旅行に持ってくのに最適。 本作も、主人公藤川先生の淡々とした語り口と適当なウィットで楽しかった。
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講演会でとある温泉地を訪れた二人の作家が殺人事件に出くわし、村に一つしかない橋が大雨で流されてしまうというクローズド・サークルもの。 殺人事件の現場は陸の孤島と化した上に、旅館の浴室内という二重の密室でワクワクしましたが、トリックは大したことなく肩透かしを喰らいました。 最後の...
講演会でとある温泉地を訪れた二人の作家が殺人事件に出くわし、村に一つしかない橋が大雨で流されてしまうというクローズド・サークルもの。 殺人事件の現場は陸の孤島と化した上に、旅館の浴室内という二重の密室でワクワクしましたが、トリックは大したことなく肩透かしを喰らいました。 最後のどんでん返しも脱力を禁じ得ないオチでしたが、農政問題やアガサ・クリスティの作品をネタバレした挙句捨て駒にしてしまう前フリと、真相を看破する為の伏線がしっかり張られていて巧妙でした。
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現代ミステリの水準からみると、到底達していない作品。 昔の風俗や意識が伺える資料、という点で、かろうじて★2つ。
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とあることからひなびた温泉地に泊まることになった二人の作家。折からの大雨により村に一つしかない橋が流され、村は陸の孤島に。 鬼の伝説の残る、この村一番の旅館の女主人が他殺体で密室となった旅館の風呂場で見つかり、鬼のシルエットが目撃される。犯人と思われた妹も氾濫した川から水死体でみ...
とあることからひなびた温泉地に泊まることになった二人の作家。折からの大雨により村に一つしかない橋が流され、村は陸の孤島に。 鬼の伝説の残る、この村一番の旅館の女主人が他殺体で密室となった旅館の風呂場で見つかり、鬼のシルエットが目撃される。犯人と思われた妹も氾濫した川から水死体でみつかり……。とガジェットはミステリのお約束満載。 小学生の頃に一度読み、その時の感想は「なんか地味」だったのをおぼろげに覚えているのですが、ウン十年経ち、井上ひさしの舞台なども数多く観て、氏の持ち味を判ったうえでの再読。 いやはや。地味なんてとんでもない。ミステリのネタとしては小粒かもしれませんが、ストーリー構造は見事。 井上ひさしの舞台でよく見られる、どんでんも健在で、ニヤニヤ笑いが止まらない。舞台劇もしくはドラマとして観たい!と思わせる良作でした。(どうやら、NHK・銀河テレビ小説でテレビドラマ化されてるみたいですね) あ、ちなみに作中でオリエント急行のネタバレしてますので、未読の方はクリスティ読んでからチャレンジです。
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講演会で向かった先は、四方が山川で囲まれた辺鄙な山奥。予てからの大雨で、ここ鬼哭温泉と外部を繋ぐ一つしかない橋が流された…。鬼哭川が収まるまで、暇をつぶす作家大先生と新鋭作家。美人女将にもてなされ、まぁまぁ悪くないかと思った矢先、殺人事件が降り掛かる。殺されたのは昔苛斂誅求を欲し...
講演会で向かった先は、四方が山川で囲まれた辺鄙な山奥。予てからの大雨で、ここ鬼哭温泉と外部を繋ぐ一つしかない橋が流された…。鬼哭川が収まるまで、暇をつぶす作家大先生と新鋭作家。美人女将にもてなされ、まぁまぁ悪くないかと思った矢先、殺人事件が降り掛かる。殺されたのは昔苛斂誅求を欲しいままにした領家の末裔である、この美人女将。テレビもなんにもない孤島で繰り広げられる「井上ひさしのミステリー」!
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とざされた温泉街でおこる、連続殺人。 思い返すと恥ずかしい思い出、みたいな、ミステリー。 特にいばりちらしてるベテラン作家の方、恥ずかしいなぁ。
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これも古い本です。 田舎で起きる、のほほんとした殺人事件。 井上ひさしさんのミステリーは珍しいので 読んでみる価値ありです。
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